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老いた鷲たちの、新しい砦。

 楽天イーグルスの公式サイトに、分配ドラフトと新人ドラフトの結果がアップされた。

 この選手リストを眺めて思うのは、このチーム、決して若くはない。
 現在リストに載っている43人(ドラフト指名の新人は別)のうち、26歳以下の選手は11人しかいない。30代が16人。そのほとんどが、旧オリックスにも近鉄にもあまり詳しくなかった私でも知っている選手だ。つまり、楽天イーグルスは分配ドラフトにあたり、過去の実績を重視する方針で臨んだ形跡がうかがえる。
 内定と報じられている選手たちも、ほとんどが30代。ドラフトで指名したのは社会人2人と大学生4人。このままいけば、来年の楽天には10代の選手はひとりもいない。
 ここから懸念されるのは<成績不振→ドラフトで即戦力ばかり指名→主力選手が長続きしない→成績不振>という悪循環に陥ることだ。末期の旧オリックスが、まさにこのパターンだったように思う。

 こういうチーム構成でスタートすると決まった以上、田尾監督と彼のスタッフの最大の課題は、30代のベテランたちを再生し、「最後の一花」を咲かせてやることだ。最初のシーズンでチームがそこそこの成績を残せば、選手も集めやすくなるだろう。
 2001年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、優勝に飢えたベテランを集めて、ワールドチャンピオンまで昇りつめた。あの時のように、楽天のベテランたちが抱いているはずの「出場機会への飢え」のエネルギーを結集できれば面白いのだが。

 と同時に編成サイドは、来年のドラフトからは、長期間にわたってチームの主軸となれるようなスケールのある高校生を入団させることが必要だろう。今は目先の頭数を揃えることで精一杯かも知れないが、おそらく1、2年のうちにチームの半数近くを入れ替える必要が生じる。そこでうまく世代交代できるかどうかに、この球団の命運がかかってくる。

 そう、どうやら、生まれた途端に世代交代の心配をしなければならない“オールド・ルーキー”というのが、現時点での楽天イーグルスの実相である。

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