ポスト古田はどこにいる。
古田が七期目の選手会長を務めることになった。
当然の選択だろう。今年噴出したプロ野球の諸問題は何ひとつ解決してはいない。これから始まるプロ野球構造改革協議会で、経営サイドと渡り合える人材は、古田の他には考えにくい。
できれば当分の間はこのまま会長を務めて欲しい、と誰もが(もしかすると経営サイドでさえも)思っているだろうが、問題は、古田といえども、そういつまでも現役でいられるわけではないという点にある。
今年は好成績を残した古田だが、来年8月には40歳になるのだ。並みの選手なら、とっくに引退している。1,2年先には引退が現実性を帯びてくる可能性が高いが、その時に、選手会長を引き継げるような選手がいるだろうか。下のコラムで絶賛した宮本にしても来年11月には35歳。古田と同時に引退してもおかしくない年齢だ。
過去の選手会長は、中畑、原、岡田、正田。彼らが選手会長だったこと自体、覚えている人も少ないのでは。現在のアグレッシブな組織は、古田自身が作り上げたといってよい。
後継者選びは大変になるだろう。過去の会長の顔触れからもわかる通り、選手会長には、ベストナインの常連になる程度の実績は不可欠だ。現在はそれに加えて、球界改革のビジョンと交渉力を兼ね備えている必要がある。五輪代表の主将を選ぶよりも、はるかに難しい選択になりそうだ。自民党には中二階というのがあるそうだが、プロ野球選手会の後継候補たちは、海の向こうの離れに住みたがるし。
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