« WBC日本代表が抱える、いくつかの課題。 | トップページ | 早熟の選手・遅咲きの指導者〜仰木彬氏を悼む。 »

甲州街道ダービーですか…。

 Jリーグ入れ替え戦は2試合とも出張と重なってしまったので、駆けつけるどころか、まだテレビ中継さえ見ていない。
 今日のアウェー戦が行われた時間帯には、新幹線に乗っていた。携帯で速報サイトを開くたびに、甲府の得点が等比級数的に増えていく。しかも得点者はバレー、バレー、バレー…。イエローカードも、何か間違ってるんじゃないかと思うくらい大勢の名前が書いてある。荒れた試合になっているようだ。増え続ける得点を見ながら、こりゃあホントに甲府がJ1に来るのか、と妙に動揺した。感慨深いというより、まるで実感が湧いてこない。
 小瀬スポーツ公園にサッカーを見に行ったことが、一度だけある。立て看板に記されたスポンサーの数がケタ違いに多くて、まるで地元の神社の祭りの境内に町内会で集めた寄付者の名前がずらりと並んでいるような光景だったのが印象に残っている。広く薄く支援を集めてどうにかやってきた、というわけだ。ほんの数年前には解散寸前だったクラブが、よくもまあ…。

 プロフィール欄にもちょっと書いたが、好きなクラブを聞かれれば「J1でFC東京、J2で甲府」と答えてきた。その両チームが来年は同じリーグで戦うことになる。青赤ダービー、いや甲州街道ダービーか。ううむ。

 ともかくヴァンフォーレ甲府の皆さん、おめでとう。藤田や倉貫をJ1の舞台で見られるのは楽しみだ。バレーは来年もいてくれるんだろうな。


追記)(2005.12.11)
 入れ替え戦の2試合をJSportsの録画中継で見た。
 2試合を通じて、甲府の選手はコマネズミのようによく走り、セカンドボールを拾いまくる。柏の選手がキープしたボールが少しでも身体から離れると猛々しく食らいついて奪い取り、相手ゴールを目指す。
 選手の体格は甲府の方が明らかに小さい。第2戦に先発したフィールドプレーヤーのうち、ブラジル人の2人を除けば、180センチを超えているのは奈須ひとり。長谷川、藤田、杉山の3人が170を下回る。それでも一対一の局面で甲府は負けていない。獣のように素早く相手に寄せながら、チャンスと見るや3人4人と猛然とゴール前に駆け込んでいく。172センチ、61キロの倉貫の身体のどこにあれほどの体力が備わっているのだろう。6-1という大量得点はバレーの個人技に負う面もあるにせよ、チーム全体が誇るに足る試合をした。甲府というチームをまったく知らない人が見ても惹き付けられるだけの迫力が、この2試合にはあったと思う。
 一方の柏。私は近年、柏の試合をろくに見たことがないけれど、出場している日本人選手のほぼ全員に見覚えがある。生え抜きの南、永田、大野、平山、矢沢、矢野は、それぞれの年代の日本代表に選ばれ、多くはワールドユースに主力選手として出場し、フル代表に呼ばれた選手もいる(入れ替え戦に出場していない中沢もだ)。だが、明神と(故障欠場の)玉田を除けば、みな日の丸はその時限りで、以後は代表に縁がない。古くは酒井あたりもそうだった。まだ20代前半の選手にこういう言い方は酷かも知れないが、これほど誰も彼もが伸び悩んでいるのは異様な光景だ。東京ヴェルディもそうだが、選手個々の能力は高いはずのチームが、進むべき方角を見失って迷走していくのを見るのは切ない。

|

« WBC日本代表が抱える、いくつかの課題。 | トップページ | 早熟の選手・遅咲きの指導者〜仰木彬氏を悼む。 »

コメント

今年はJ2ほとんど見ていなかったので(今期昇格した川崎を昨年は追っかけてた)甲府の今年の戦いぶりは知りませんでしたが、きれいなカウンターで6点取ったバレーの様子を見ると、サイドアタックとバレーの決定力がキーとなるプレーの印象を受けました。

来期の戦力がどうなるかはわかりませんが、同じように大黒の決定力とアラウージョとフェルナンジーニョの突破力を活かした攻撃をしていたG大阪に多少かぶる印象あります。それからシーズン序盤に大量得点した東京Vのワシントン。攻撃オプションが少ないと徹底的に攻撃の起点を封じると一気に得点力が落ちてしまうリスクがありますので、J1を勝ち抜くにはもう一つオプションを増やす必要がありそうです。

降格した柏に至ってはけが人および玉田の代表招集等あり、シーズン中のメンバーが一定していなかったことに尽きます。やむを得ない部分と、積極的にてこ入れして結果的に裏目に出る部分が両方あって、結果的にリーグ終盤と入れ替え戦でも流れを引き戻すことができないまま終わりました。

来期の金町ダービーがなくなるのはさびしいですが、甲州街道ダービーは面白そうです。

またJ1とJ2の掛け持ち観戦が始まります。
J2落ちをきっかけに負の資産をすべて吐き出して上を見据えて戦ってほしいです。下を気にしながら戦うのは本当にストレスがたまります。来期は楽させてください、頼みますよ。

川崎も応援しているけど実は柏ファン歴は川崎ファン歴の4倍になるエムナカのぼやきでした。

投稿: エムナカ | 2005/12/11 08:52

>エムナカさん

>J1を勝ち抜くにはもう一つオプションを増やす必要がありそうです。

層が薄いのは確かですが、かといって大量補強できるようなクラブでもないので、上手にやらなければいけませんね。
このところ出番がなく、入れ替え戦ではベンチにすら入っていなかった小倉がどうなるのかも気にかかるところです。

>J2落ちをきっかけに負の資産をすべて吐き出して上を見据えて戦ってほしいです。

柏のことをおっしゃっているのだと思いますが、東京ヴェルディにも当てはまる言葉ですね。これを機に桐蔭コネクションを一掃するとか、ラモスを監督に招くという噂もありますが、どうなることやら。

そういえば、94年に柏がJ1昇格を決めた試合を現場で見ていたのを思い出しました。相手は確かNTT関東。試合後にカレッカが激しくガッツポーズをして「ジェイリイィィグ!」と叫んでいたのが印象に残っています。帰りはバスがなかなか来なくて、川越の駅まで1時間くらい歩きました。私は何であんなところにいたのだろう? 20世紀も遠くなりにけり、だなあ。

投稿: 念仏の鉄 | 2005/12/11 19:28

昨年の入れ替え戦は生で観ていました。あの時は底力を感じましたし、さすがに甲府なら…と言う感じで見ていたら、あれれ、という展開。

降格は残念ですが、柏はそろそろ戦力的にも、それ以上に経営的にも日立にすがる今の体質から本格的に脱却を考えるべき時期になっている気がします。これは表データでは存在しないようなのですが、感覚として名古屋、ヴェルディ、柏、成績も観客動員も苦しんでいるクラブは、横浜は例外なものの多くが親会社の出資比率が異常に高い傾向にある気がします。

J2に落ちた3チームは非常に苦しいことになると思います。が、川崎という最もいい復活例があるので、1年でと焦らずにじっくりと根を下ろして、いいファンを増やして強くなって帰ってきて欲しいものです。


>このところ出番がなく、入れ替え戦ではベンチにすら入っていなかった小倉がどうなるのかも気にかかるところです。

小倉は残念ながら1週間ほど前に解雇通告を受けたという記事を読みました。移籍先はまだのようです。

投稿: アルヴァロ | 2005/12/12 00:24

 甲府から解雇通告された小倉は、地域リーグの岐阜FCに入団する模様、という記事をニッカン紙面で目にしました。手元になく、サイトにも記事が見当たらないので、確認できませんが。

投稿: ひげいとう | 2005/12/12 14:24

なるほど、よく調べたら公式サイトの「契約非継続選手リスト」の中にひっそりと小倉の名も記載されていました。ううむ。ようやく安住の地になるかと思ったのに、残念です。

ひげいとうさんご指摘のFC岐阜(が正しいようです。ひげいとうさんの間違いではなく、ニッカンには実際に「岐阜FC」と書いてあったようです(笑))は、調べてみたら東海リーグ1部昇格を決めたばかりで、森山泰行や伊藤哲也もいます。四中工出身の小倉にとっては地元にも近いし、人気があるのかな。

>感覚として名古屋、ヴェルディ、柏、成績も観客動員も苦しんでいるクラブは、横浜は例外なものの多くが親会社の出資比率が異常に高い傾向にある気がします。

その分、サッカーを判っていない本社の意向や出向役員の気まぐれに左右されやすい…かどうかは精査してみないとわかりませんが、これらのクラブのフロントが迷走しているのは確かですね。

投稿: 念仏の鉄 | 2005/12/12 14:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50507/7562307

この記事へのトラックバック一覧です: 甲州街道ダービーですか…。:

« WBC日本代表が抱える、いくつかの課題。 | トップページ | 早熟の選手・遅咲きの指導者〜仰木彬氏を悼む。 »