親愛なるバド・セリグ様へ。
親愛なるバド・セリグ コミッショナー様
私は日本のベースボール・ファンです。WBCをとても楽しみに見てきました。
本日の日本-アメリカ戦で、8回表の西岡選手のタッチアップについてBob Davidson主審が下した判定は、ESPNの中継画像で見る限り、まったくの誤審です。
あなた方が選んだ主審は、素晴らしい試合を台なしにしました。
あなた方の主審は、不要で不正なサポートによって、日本を倒すために全力を尽くしているアメリカの選手たちを侮辱しました。
そして、彼はこの大会の価値を大いに損ねました。
私たちの先輩がアメリカ人からベースボールを習った時、フェアプレーが大事だと教わり、我々はそれを信じてベースボールを続けてきました。
アメリカで開かれたこの大会で、審判によってフェアプレーがないがしろにされるのを見るのは、とても辛いことです。我々は大いに失望しています。
日本人の多くがWBCを楽しみにしていましたが、この判定によって興味を失った人が大勢いることでしょう。残念です。
…というような手紙を英語で書いて、MLBコミッショナー事務局に送ってみようと思っている。
英語は下手だが、この場合は下手くそな方が迫力が増すかも知れないな。
ネットでちょっと調べてみたところでは、主審のBob Davidsonは83年から99年までナショナル・リーグで審判を務め、一時期マイナーに回っていたようだが、昨年はまたメジャーにいた形跡がある。(注)
試合に出場する国の人間が審判を務めるというのは、サッカーの国際大会ではあり得ない。それを当然のようにやっているあたりにも、MLBが他国を、そしてWBCをどのように捉えているかが透けて見える。
追記)
コメント欄を読まない人もいるだろうから、ここで紹介しておく。konsukonさんが教えてくれた本国版YAHOO!SPORTSの記事で、見出しは「それは公平ではない」。翻訳ではない、英文の記事なのに、わざわざ日本語でこう書いた画像を貼り付けてある。見る人が見れば判るのだ。
注)(2006.3.15)
その後の報道によると、Bob Davidsonはメジャー復帰を果たしていない。
注2)(2006.3.17)
二転三転してお恥ずかしいが、この部分、やはり間違いではないようだ。フライデー3/31号によれば、デビッドソンは労使交渉をきっかけにMLBを去り、現在もマイナーの審判員をしているが、ときおり助っ人に呼ばれてMLBの審判を務めることもあるという(昨年就任したメッツのランドルフ監督に抗議されている写真が載っているから、2005年にメジャーの試合で主審を務めたことは間違いない)。記事の中では、98年にマグワイアのシーズン66本目の本塁打を「観客が捕球したから」という理由で二塁打と判定したことなど、過去の行状が紹介されている。
そして今日(現地時間では3/16)のアメリカ-メキシコ戦で一塁塁審を務めたデビッドソンは、メキシコのバレンズエラ右翼手がライトポールに直接ぶつけた打球をエンタイトル二塁打と判定している。結果として、MLBはこの大会を通じて、審判員のレベルの低さを世界中に知らしめた。
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コメント
うちの妻もすっかりWBCをみるのが嫌になったと憤慨しておりました。(残念ながら、私は、清水が2ランを打たれたところくらいまでしか観られませんでしたので、問題のタッチアップのシーンは観ておりません。)今後は、2塁塁審が主審にアドバイスを求めたか否かが、争点になるものと思いますが、塁審が既にジャッジを下している後ですからね。問題だと思います。
「塁審がジャッジしたものが最終だと、われわれの習った野球や、やってきた野球はそういうものだと思っているよ。特にアメリカだから、判定が訂正されるということは、世界中で見てるのにアメリカのためにもならなかったと思うけどね。」(王監督、試合後コメント 3月13日sports naviより)
内に秘めた強い力を感じる、抑制の効いたコメントだと感じました。野球に育てられ、野球に恩返しをするという王監督の信条から言えば、我慢ならない出来事であったに違いありませんが、ジャッジに関しての提訴ができないというルールを破ることも許せないことなのでしょうね。信条を曲げることのない頑固な態度を貫きながら、しかも潔い。後味の悪い試合でしたが、この王監督の姿勢が日本代表をきっと支えてくれるものと信じます。運営には随分嫌気がさしましたが、最後まで日本代表を応援していこうと思います。
それにしても、USAのヤングからD.リーまでの打線の迫力は凄かった。日本代表のパワー不足と、いまさらながらイチローのパワーアップを認識した試合でした。
投稿: 考える木 | 2006/03/13 19:46
いつも楽しく読ませていただいています。
http://sports.yahoo.com/mlb/news;_ylt=Anq1CGBu04xTfVTmSIjVP.YRvLYF?slug=jp-wbc031206&prov=yhoo&type=lgns
上の記事のヤフー翻訳
http://honyaku.yahoofs.jp/url_result?ctw_=sT,eCR-EJ,bT,hT,uaHR0cDovL3Nwb3J0cy55YWhvby5jb20vbWxiL25ld3M7X3lsdD1BbnExQ0dCdTA0eFRmVlRtU0lqVlAuWVJ2TFlGP3NsdWc9anAtd2JjMDMxMjA2JnByb3Y9eWhvbyZ0eXBlPWxnbnM=,f20060313195202-0,caXNvLTg4NTktMQ==,qlang=ja|for=0|sp=-5|fs=100%|fb=0|fi=0|fc=FF0000|db=T|eid=CR-EJ,k7a6d28ad31dd6d42a07bf14141a36e5c,t20060314074231,
米ヤフーの記者の方は、今回のWBCで審判がアメリカ人である事の不公平や、ドミニカなどの強豪国と別ポッドに入ってることなど、全て指摘していますね。今回の判定については、はっきりとwrongと書いています。
しかも冒頭のタイトルをわざわざ日本語で「それは公平ではない」と書いてくれたりして。曖昧なスタンスの多い日本の記事よりも、ハッキリしていて良いと思うのですが。米には矜持を持った記者がいるのですね。
もう覆る事はないので、後2戦をしっかりと勝つことに集中して欲しいですね。日本の実力を誇示することで、見返して欲しいです。選手の心の中で不信感が先行すると、心理的な負のサイクルに陥って、勝てるものも勝てなくなってしまいます。こういうときこそ原初的な場所に立ち返って、野球を、緊張感を、エンジョイして欲しいです。それが強いと言う事だと思います。
投稿: konsukon | 2006/03/13 20:02
鉄さんに深く賛同します。
というわけで、鉄さんの「抗議文」を参考にして下手な英語で手紙を書いてみました。不格好かもしれませんが、とりあえず意味は通じると思います。
ところで鉄さん、どこに送ったらよいかご存知だったら教えていただけませんか?
Dear Mr. Bud Selig, Major League Baseball commissioner,
I am a Japanese baseball fan, who had really enjoyed watching World Baseball Classic games.
It is my heartfelt regret that I have to tell you a misjudgment totally spoilt the great game of U.S. vs. Japan. In the game on March 12th, the home plate umpire Bob Davidson made completely mistaken call on an eighth-inning fly ball tag-up play from third base as long as I saw through ESPN TV.
The umpire whom you had chosen devastated the fantastic game.
Your umpire insulted American players doing best to beat Japan by his unnecessary and unfair favoritism. He has seriously damaged value of the WBC games.
Since our great-grandfathers learned baseball from Americans, we had been taught that fair play was very important. We have been playing baseball believing in the fair-play spirit.
It is really heartbreaking to see that the American umpire destroyed the fair-play spirit in the games held in U.S. Most Japanese baseball fans, who looked forward to WBC games, are tremendously disappointed. Davidson’s misjudgment greatly discouraged Japanese fans from being interested in WBC games. I am really sorry for it.
Sincerely yours,
(訳)
親愛なるバド・セリグ コミッショナー様
私はWBCをとても楽しみに見てきていた、日本のベースボール・ファンです。
日本-アメリカ戦での一つのミスジャッジが偉大な試合を台なしにしたということをあなたに申し上げなければならないのは心から残念です。ESPNテレビで見る限り、3月12日の試合で、8回の三塁からのタッチアッププレイについてBob Davidson主審は完璧に間違った判定をしました。
あなた方が選んだ主審は、素晴らしい試合を滅茶苦茶にしました。
あなた方の主審は、不要で不正なえこひいきによって、日本を倒すために全力を尽くしているアメリカの選手たちを侮辱しました。彼はこの大会の価値を大いに損ねました。
私たちの曾祖父たちがアメリカ人からベースボールを習って以来、私たちはずっとフェアプレイ精神が大事だと教わってきました。私たちはフェアプレイ精神を信じてベースボールを続けてきました。
アメリカで開かれたこの大会で、審判によってフェアプレイ精神がないがしろにされるのを見るのは、とても辛いことです。WBCを楽しみにしていた日本のベースボールファンのほとんどが、大いに失望しています。Davidsonのミスジャッジは日本のファンをがっかりさせてWBCへの興味を失わせました。とても残念です。
投稿: 馬場 | 2006/03/13 20:59
まあ、ソルトレイク五輪を身びいきジャッジで台無しにして平気でいられる国民性の国ですから、何かやるのではと思っていましたが・・・。
もともと胡散臭いと思っていたこの大会ですが、さらに胡散臭さが増したことは確かです。
抗議のメールを送るのなら以下のMLB.COMのサイト内のメールフォームを使えばよいのではないかと思います。見てくれるか、回答が来るかどうかはわかりませんが・・・。
http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/index.jsp
投稿: エムナカ | 2006/03/13 22:54
>考える木さん
>今後は、2塁塁審が主審にアドバイスを求めたか否かが、争点になるものと思いますが、塁審が既にジャッジを下している後ですからね。問題だと思います。
WBC公式サイトの記事などを読むと、主審は「タッチアップの判定をするのは主審。塁審が判定する資格はない」と話していますが、公認野球規則には特にそのように明記されてはおらず、むしろ「一つのプレイに対して、二人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレヤーをまじえず、審判員だけで)、その結果、通常球審(または、このような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定する。」とされています(ネット上では例えばこちら http://mmurayama-senior.ddo.jp/~sinpantyou/baseball_rule.txt で参照可能です)。彼の行動はこの通りであったとは言い難い。
ESPNサイトに掲載されているAPの記事は両論併記の中立的なものですが、それでも It didn't appear Nishioka left before winn made the catch on the television replay と書いています。
あの1点が入っていても最終的に日本が勝てたかどうかはわかりませんが、勝敗の帰結とは関係なく、あの裁定は素晴らしい試合を台なしにする汚点だったと思います。
>konsukonさん
はじめまして。書き込みありがとうございます。
この記事、すごいですね。英語のページなのに、わざわざ「それは公平でない」「最もよい野球」という日本語を画像として文中に貼り付けている。Jeff Passan記者は、よほど肚に据えかねたのでしょう。
>米には矜持を持った記者がいるのですね。
末尾近くに記された
Looking at the quality of the games, the WBC should be 最もよい野球, which means “the best baseball”.
という文章が、Passan記者の思いなのだと思います。だからこそ、不公正(に見えてしまう運営)は許せないのだ、と。私もまったく同じ思いです。ちゃんと判ってる人がアメリカにもいるというのは、救いですね。
>こういうときこそ原初的な場所に立ち返って、野球を、緊張感を、エンジョイして欲しいです。それが強いと言う事だと思います。
まったく同感です。
判定が覆った後にも、一塁ベースカバーにおける触塁ミス、さらに最後のA-Rodの打球のファンブルと、不運を一身に背負ってしまった形の西岡には、とりわけこの苦境を克服してもらいたいと願っています。
>馬場さん
これはまた立派な文章にしていただきましたね。
>どこに送ったらよいかご存知だったら教えていただけませんか?
MLB.comによると、住所等は以下の通りです( http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/mlb/official_info/about_mlb/index.jsp )。
The Office of the Commissioner of Baseball
Allan H. (Bud) Selig, Commissioner
245 Park Avenue, 31st Floor
New York, NY 10167
Phone: (212) 931-7800
メールアドレスも探したのですが、セリグのアドレス、または総合受付的なアドレスは見つかりませんでした。別の箇所に(名.姓)@mlb.comという形式のアドレスがいくつか書かれているので、bud.selig@mlb.comというアドレスが存在する可能性はあると思います。
投稿: 念仏の鉄 | 2006/03/13 23:02
しかし、意外にもUSA国内のメディアも誤審と認める報道をしているのでこちらが却って驚いています。
やはりNational Pathtimeには特段の思い入れのある記者も多いのでしょう。少しだけ彼の国を見直しました。
まあ、それでも胡散臭さは消えませんけれど・・・・。
2次リーグを勝ち抜いて再戦したいという西岡のコメントが救いです。もっともUSAが2連敗する可能性もありますし、日本も次戦で負ければ勝ち抜けは難しくなります。
しかし再戦する場合は準決勝で当たるこのドローの組み方は、FIFAワールドカップのように同一グループの2次ラウンド以降の対戦は決勝までないように分ける方法に慣れているので、とっても違和感あります。リーグチャンピオンを決めるプレーオフファイナルと同様の感覚なのでしょうけど、彼らにとっては
投稿: エムナカ | 2006/03/13 23:09
>エムナカさん
ここのメールフォームは、MLBそのものではなく、MLB.comというウェブサイトに関する問いあわせ用なので、この種のメールにはたぶん不適切です。
ついでに言っておくと、抗議行動というのは「それを不満に思っている人間がいる」と相手に知らせることに最大の意義があるのであって、「見てくれるか、回答が来るかどうか」などはほとんどどうでもいいことであり、「抗議の手紙が○通来た」「メールが○通来た」という事実を残すことが大事だと私は思っています。アメリカという国では、何も言わない者は存在しないのと同じだそうですし。
投稿: 念仏の鉄 | 2006/03/13 23:17
この間の韓国戦、アメリカでの調整試合と悪い流れが続いている中で、ああいう負け方をした事で、精神的ダメージが大きくなったのは確かなのですが、本来であれば、USA戦は負けという結果も想定内だったはずです。選手達には、そんなふうに気持ちを何とか切り替えてくれる事を望んでいます。勿論酷なことだと言う事は判っていますが。
管理人様
>不運を一身に背負ってしまった形の西岡
僕が「選手の心の中で不信感が先行すると、心理的な負のサイクルに陥って」と書いたとき念頭においていたのは、まさに西岡選手です。調子が良かっただけに変に気負わないで欲しいですね。インタビューで一部「自分が悪かった」みたいなことも言ってましたが、どれくらい本気で言ったのかわかりませんが、西岡の走塁には、常識的な範囲では何の問題も無かった訳ですから。
>わざわざ「それは公平でない」「最もよい野球」という日本語を画像として文中に貼り付けている。
記者が日本人にもアピールするように、あの記事を書いてくれた事が、うれしいですね。逆に言うと日本のマスコミ関係者で、どれくらいああいうアイデアを思いつく人がいるのか疑問ですが。
投稿: konsukon | 2006/03/13 23:57
>konsukonさん
西岡が最後のA-Rodの打球をはじいて、しまった、という感じでグラウンドに倒れ込んだのをみて、まずいかな、と感じました。しかし夜のニュースで映された、そこから体を起こした時の顏には、「倍にして返してやる」と書いてあるように見えましたし、試合後のインタビュー映像も、さほどダメージは感じられない表情でした。西岡という選手はわりあいいつも「平然としている」という印象があります。それが怖いもの知らずの若さゆえなのか、強靱なメンタルコントロールの持ち主なのか。次の試合が大事ですね。王監督のことだから、スタメンで使うと思います。
投稿: 念仏の鉄 | 2006/03/14 09:01
ご無沙汰しております。
97年に日本のペナントレースで、交流の審判として参加したディミュロ審判が選手の強烈な抗議に恐怖を覚えて帰国した、という事件がありましたね。当時から自分は米国に対して、審判が非常に厳格で、それを重んじる国だというイメージを抱いていました。日本人審判の優柔不断な姿勢が情けなく見えたりもしていました。
昨日のあの瞬間、そういう固定観念が全て崩れた気がしました。誰だって間違いはあります、だから個人的には、本当にアウトかセーフについてはこだわっていません。ただ、どういう判定であっても、一度出したものを覆す、そして相手監督の指摘でコロっと変えてしまうその姿勢があまりに残念でなりませんでした。
(穏やかに書いたつもりですが、実際の私はあれからずっと怒り心頭です。苦笑)
投稿: アルヴァロ | 2006/03/14 09:26
>「抗議の手紙が○通来た」「メールが○通来た」という事実を残すことが大事だと私は思っています。
私もそう思います。ですので、本日上記英文を郵便でコミッショナー事務局に送りました。ちゃんと住所氏名書いて。MLBが国際大会を開催することの困難さとやり甲斐を知ってくれるといいと思っています。
投稿: 馬場 | 2006/03/14 12:15
>アルヴァロさん
MLBでも猛抗議する監督はいるけど、絶対手は出さない。ディミューロの時は大勢に囲まれて、殴られるんじゃないかという雰囲気だったようですね。
>(穏やかに書いたつもりですが、実際の私はあれからずっと怒り心頭です。苦笑)
アメリカ視察で、この判定等に対する意見も聞いてみたかったところですね(笑)。
>馬場さん
>MLBが国際大会を開催することの困難さとやり甲斐を知ってくれるといいと思っています。
同感です。素早いご対応に敬服。
(アジテーションをするつもりはないので書きませんでしたが、実はエントリをアップする前に、上述のアドレスにメールを打ちました。不着通知がないので、とりあえず届いてはいるようです。しかし実効性は不確かなので、郵便も送っておこうと思います)
投稿: 念仏の鉄 | 2006/03/15 00:36
米国、韓国に破る-。
天罰覿面?
米国チームは調子が悪いのでしょうか。
投稿: 馬場 | 2006/03/15 01:13
初めまして。いつも興味深く読ませていただいています。あの時、早朝からどちらが勝っても、良い試合であればなぁとの気持ちで観ていたのが、判定覆しの場面に自分が強い感情を湧き起こされ、国内・外のコメントを読むためにネットを彷徨うことになるとは、夢にも思っていませんでした。
こちらの記事と、コメント、頭に血が上った心を落ち着かせるのによい薬で感謝です。
もう既にご存知かと思いますが念のため。MLBのPresident & Chief Operating OfficerのBob DuPuy氏のブログにも、アメリカの野球ファンから、あの判断について疑問のコメントが寄せられていました。http://bobdupuy.mlblogs.com/bobdupuy/2006/03/world_baseball__7.html
翌日、返答で、あの審判のことを『MBLのベテラン審判』と弁明していましたが。皆様の言われるとおり今後の改善のためにも、MLBには意見を表明したいと思っています。
すでに次の試合に集中している日本の選手たちの姿に力を貰い、口直しに、シアトル・タイムズに紹介された渡辺俊介選手の記事を読んだりと、気持ちを今日のメキシコ戦の応援モードに切り替えつつ。
投稿: じょぜ | 2006/03/15 01:19
>馬場さん
韓国、強いですね。
この試合、見てはいないのですが、あの苦しい日本戦を乗り切ったのだから(試合終了時の喜びようは激しかった)、USAチームは結束が高まってよさそうなものなのに、まだチグハグなようですね。やはりチームとして何かが足りないのか。
>じょぜさん
>こちらの記事と、コメント、頭に血が上った心を落ち着かせるのによい薬で感謝です。
こんにちは。そう言っていただけるのは嬉しいです。
ご紹介いただいたblog、かなり厳しいコメントが並んでいますね。ベテランだから信用する、というのはBob氏、いかにも苦しい。
投稿: 念仏の鉄 | 2006/03/15 10:14
この件についてはデービッドソンとMLB時代に関わったことのあるボビー・バレンタインが自らのブログで彼のパーソナリティも含めて日本語と英語でコメントしています。
おそらくマッチカードプログラムで書くのと同じように英語のコメントを彼のスタッフが日本語に書き起こしていると思いますが、話し言葉なら日本語をかなり理解しているボビーのブログにコメントすれば、この問題についてのスマートなアクションをアドバイスしてくれるかもしれません(もちろん保証の限りではありません。自らの責任において実行してください)。
投稿: エムナカ | 2006/03/19 08:13
本日、家に帰ったらセリグ・コミッショナーからの返信が来てました。ほんとに返事が来るとは思っていなかったのでビックリ。
以下に、和訳を掲げます。
拝啓。
WBCについてとても思慮深いお手紙をいただき、ありがとうございます。
ボブ・デビットソンの判定についての貴方のフラストレーションはわかります。不幸なことに彼は非常に深刻な間違いを犯しました。しかし、幸いなことに日本はWBC選手権を勝利し、結局すべてがうまくいきました。確かに審判は間違いをいたします。そして不幸なことにあれは非常に悪いタイミングで起こりました。しかしながら、日本チームが非常によく戦い、貴方がWBCをお楽しみいただけたことを私は嬉しく思っております。
時間を割いてお手紙いただき、ありがとうございました。ご意見が聞けて嬉しく思いました。 敬具
ベースボール・コミッショナー アラン・H・セリグ
いやぁよく練られた文章でした。
きっと抗議レターへの回答はみな同じなんでしょうが、「あれは誤審でした」とコミッショナーから言ってもらったら溜飲下がります。うーむ、やっぱりテキのマーケティング力はすごいですねぇ。
投稿: 馬場 | 2006/04/12 01:15
>馬場さん
うーん、これはきちんとした対応ですね。意見に耳を貸すかどうかはともかく、誰かが読んで対応する姿勢があること自体は評価できます。
それに、コミッショナーが公式に誤審を認めた発言があったかどうか。ひょっとすると、その手紙は貴重な資料なのかも知れません。
ちなみにメールには反応がありませんでした(笑)。お恥ずかしい話で、私は郵便では送りそびれておりましたが、今さらながら、大会終了後の意見として、違う文面の手紙を送ることにしました。今朝のシアトル-クリーブランド戦でボブ・デビッドソンが一塁塁審をしているのを見て、むかついたところでもありますし。
投稿: 念仏の鉄 | 2006/04/12 09:28