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早実の斎藤はなぜ4連投しなければならないのか。

 日曜日は体調を崩して家にいたので、久しぶりにじっくりと夏の甲子園大会の決勝戦を見た。
 駒台苫小牧の田中将大、早稲田実業の斎藤佑樹。大会屈指の好投手がそれぞれ決勝まで勝ち上がり、決勝でも評判に違わぬ力投を見せた。負けん気の強そうな顔で感情を剥き出しにしながら剛球を投げ込む田中。ほとんど表情を変えず、精密なコントロールで打者を打ち取っていく斎藤。延長に入ってからピンチをことごとく切り抜けていく2人の投球は見事だった。
 とりわけ、延長15回表、二死無走者で迎えた四番打者の本間(大会規定で延長は15回までなので、討ち取ればこれが最後の打者になる)に対し、それまでの慎重さをかなぐりすてて抑制していた闘争心をむき出しにするかのように、147キロの快速球を投げ込んだ斎藤の姿には、深い感銘を受けた。

 延長15回を終えて1-1。大会規定により、決勝戦は明日午後1時から再試合となる。早稲田実業はここまでほぼ斎藤1人で投手陣を賄ってきた。試合後のインタビューで監督は口ごもっていたが、結局は斎藤を投げさせるしかないだろう。
 準々決勝から3日続けて先発完投し、投球数は3試合で400球を超えている。再試合に投げれば4日連投、その前の試合から数えれば6日で5試合だ。決勝と再試合はいずれも午後1時プレイボール。8月中旬、大阪が年間を通じて最も暑い時期の、最も暑い時間帯である。

 斎藤は、なぜそんな過酷な条件に耐えなければならないのか。

 そして、なぜ高野連は、斎藤や田中のような優秀な投手の肉体を破壊しかねない過酷な日程を改めようとしないのか。

 このblogに長くお付き合いいただいている方は、「また始まったか」とお思いだろうけれど、この件については大会規定が改善されるまで書き続けると決めている。
 高校サッカー選手権では同一チームが2日続けて試合をすることのない日程が実現している。サッカーでできることが、なぜ野球でできないのか、私には理解できない(この件に関しては、以前『甲子園大会という投手破壊システム。』というエントリで詳しく論じたので興味のある方はご参照いただきたい)。

 明日行われる再試合という制度も、私にはよく理解できない。1日に行う試合の長さを制限すること自体には賛成する。だが、延長15回まで進んだ試合を、なぜ振りだしに戻して9イニングもやり直さなければならないのだろうか。別の日に延長16回から続ければよいではないか。

 この意見、唐突に聞こえるだろうか。だが、これは公認野球規則に定められたサスペンデッド・ゲームという正式な試合方式のひとつである(公認野球規則4.12を参照されたし)。
 一方の再試合という方式は、公認野球規則の中には見当たらない。日本高等学校野球連盟では、高校野球特別規則の中で、わざわざ「サスペンデッドゲームは、高校野球では適用しない」と規定し、独自に再試合という方式を作っている。どちらが選手の健康に対して負担が大きいか、考えるまでもないだろう。
(Wikipediaの「サスペンデッド・ゲーム」の項目によれば、軟式野球の高校選手権大会では、決勝戦以外では、私が主張しているのと同様に、延長戦は15回で打ち切り、翌日16回から試合を続行する制度になっているという。主催団体は甲子園と同じ高野連である。硬式野球と軟式野球では選手の健康に対する負担が異なるとでもいうのだろうか。素人目には硬式の方が負担が大きそうな気がするが)

 百歩譲って、私の預かり知らない事情で連戦や再試合を避けることが不可能なのだとしても、試合開始時刻が午後1時であることだけは承服しがたい。
 なぜ彼らは1日の中で最も暑い時間帯に試合をしなければならないのだろう。そこに至るまでに選手たちは疲れきっている。極端に言えば、決勝くらいは暑い日中を避け、涼しいナイターにしてもよいではないか。ナイターにすると照明代など費用がかさむ、という反論が聞こえてきそうだが、それならせめて午後3時くらいから始めればよい。

 とにかく、今日の決勝戦を見ている間も、私は試合の行方とは別に、田中と斎藤が肩や肘やその他の部位に変調をきたしてはいないかと心配でならなかった。大会屈指の逸材などと言われた投手が、試合を追うごとに目に見えてフォームや制球を崩していった例も過去にはある。私がはっきり記憶しているのは97年に準優勝した平安高校の川口という左腕投手で、右打者の膝元への速球が武器だったのに、決勝ではまったくそこにボールが行かなくなっていた。彼は後にオリックスに入団したけれど、まったく精彩なく終わった。彼がどうだったか詳しくは知らないが、深刻な故障を抱えていながら決勝戦のマウンドに登る羽目になった投手も少なからずいるはずだ(例えば91年の沖縄水産の大野倫)。
 幸い、田中と斎藤は2人とも素人目にわかるような乱れ方をしてはいなかったけれど、明日はどうなるかわからない。将来、両投手が選手生活の中で深刻な故障を抱えるようなことになったとしたら、その責任のかなりの部分は、このような過酷きわまりない日程を彼らに強いている日本高校野球連盟と朝日新聞社にある、と私は考える。

 いまいましいのは、素人目にもこれほどはっきりと異常な大会が毎年繰り返されているにも関わらず、それを指摘する声はほとんど上がらないことだ。
 先のサッカーのワールドカップの際に、日本が2試合続けて日中に試合を行ったことに対して、「テレビ局や電通の都合で選手にとって過酷な条件下で試合をやらせた」とネット上でもその他の場でも非難が浴びせられた。確か沢木耕太郎のような高名なライターも新聞紙上で非難に荷担していたと記憶している。
 「過酷だ」と言われたワールドカップで、日本代表の初戦と第二戦の間には5日も間隔があった。斎藤投手はすでに3連投、おそらくは4日続けて投げることになる。
 沢木のようなワールドカップの試合時刻を批判した人々は、毎年繰り返されている甲子園での過酷な仕打ちに対しては、どう考えているのだろうか。

 また、2016年の五輪における国内候補地選定に関するニュースもこのところよく目にするようになってきたが、東京も福岡も開催時期は8月上旬が中心になっている*1。私は、計画そのものは福岡の方に魅力を感じるし、この間の石原都知事の場外乱闘ぶりには嫌悪感を禁じえないけれども、8月上旬という開催時期が動かせないのであれば、どちらにも反対せざるを得ない。
 この時期の日本の暑さと湿気はスポーツの大会にはまったく適していない。単独競技の大会ならまだ対処のしようもあるだろうけれど、短期間にたくさんの競技を行うオリンピックでは、多くの種目で炎天下の日中に競技をすることが避けられないだろう(札幌でやるというなら賛成してもいいが、札幌市長はまったくやる気がないらしい)。
 沢木のようなワールドカップの試合時刻を批判した人々は、オリンピックをこの酷暑の下で開催しようという恐るべき計画に対しては、どう考えているのだろうか。


追記:
迂闊にも本文を書いている間は忘れていたが、早実は今年の春の選抜で3月29日に関西(岡山)と延長15回を戦って7-7で引き分け、翌30日の再試合を4-3で勝つと、さらに翌日の31日にも横浜(神奈川)と試合をさせられて3-13と大敗。関西との2試合で334球を投げた斎藤は、3日目には力尽きた。そんな苦い経験を糧に、より逞しくなって甲子園に戻ってきた斎藤と早実の選手には感銘を受けるけれど、同じ投手を2度もこんな目に遭わせる高野連には怒りを覚える。
参考エントリ『甲子園大会はWBCを見習え。』

追記2(2006.8.21)
「アルプススタンドの(引用者注:斎藤投手の)母しづ子さん(46)は、試合終了の瞬間『よくやってくれましたが、「明日も頑張って」なんて、親の立場からはとても言えない。今はただ、体を休めてほしい』と、目に涙をためながら話した」
 東京新聞8/21付朝刊社会面より。本エントリのコメント欄「ある母」さんのコメントもご参照いただきたい。

追記3(2006.8.21)
昨日、このエントリをアップした後で、asahi.comのどこかにトラックバックでも送れる場所はないかと探してみたところ、高校野球ページの「甲子園だより」というコラムが「ご意見・ご感想」を募集していたので、エントリの趣旨をダイジェストして送ってみたら、8/21付の「読者の声」として採用されていた。編集サイドで検討した上で採用する投稿を決める方式なので、朝日の中にも問題意識を持った人がいないわけではないようだ。もっとも、ライター神田憲行氏によるコラムの内容は盛り上げ一方で、投手たちの過労をあまり気にしてはいないようだが。

追記4(2006.8.21)
再試合は早実・斎藤は先発、駒苫・田中も一回途中から登板した。試合は早実が初回から小刻みに得点し終始リードを保った。終盤の駒大苫小牧の追い上げをかわして4-3で辛くも逃げ切り、初優勝。斎藤は118球を投げて完投勝利、大会トータルでの投球数は7試合で948球に上った。幸い、両投手とも目立った変調は見られなかった。だが、さすがの斎藤も最後の方では、投げ終わった反動で一塁方向に踏み出す動きが、しばしば以前より大きくなっていた(が、あくまで印象なのであまり自信はない。大会初期からビデオを撮っている方は見比べてご覧になるとよいと思う)。

*1(2006.8.27)
念のため計画を確認してみたら、福岡は7/27-8/7だが、東京は8/12-28だったので、この部分は正確ではない。とはいえ東京が予定している開催期間も相当暑すぎると思うので、論旨を変えるつもりはない。今日くらいの暑さなら、まだ耐えられますが。


その後の関連エントリ
続・早実の斎藤はなぜ4連投しなければならなかったのか。

清水諭『甲子園野球のアルケオロジー』新評論<旧刊再訪>

甲子園大会の精神主義ができるまで。<旧刊再訪>

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コメント

「甲子園・虐待」で検索し、こちらへ辿り着きました。

私の息子は、少年野球・中学野球とずっと投手。
中学最後の大会では、ほとんど全試合投げました。
軟式でしたが、その疲労度、肩・ひじへの負担はかなりのものでした。
それでも「おまえしかいない」と言われれば、
「投げなければ、投げたい」と思うのは当然です。

私の父も、かなり昔ですが社会人野球の投手で、
痛み止めを打ちながら登板し、結局ひじを傷めて引退しました。

投手は他のポジションとは疲労度がまったく違うのです。
今日の試合を見ながら、ずっと両投手のからだが心配でした。
「よくがんばったね」という気持ちは、
再試合が明日とわかり、どんどん憤りへと変わっていきました。

「虐待・・・」まさに社会的な身体的、精神的虐待ではないか、と・・・

無理をさせてからだを壊させる、それも本人の意思という形で・・・

そういう団体の中へ、私の息子はまた飛び込んでいくことになるでしょう。
斉藤くんがもし我が子だったら、とそういう団体の人たちは、
一瞬でも考えたりしないのでしょうか・・・

投稿: ある母 | 2006/08/20 23:06

私も今日観戦しつつ、投手、大丈夫かぁ?と疑問(心配)に思っていました。
「投手破壊システム」おっしゃる通りです!

投稿: 市松嵐 | 2006/08/20 23:44

そう思う!そのとおり!

でも、選手は絶対に止められない。
本人が退くわけが無い

…せめて1日でも空けば、ずいぶん変わるのに…

投稿: 雀バル | 2006/08/20 23:52

鉄さん、こんばんは。

体調は如何でしょうか?お大事になさってくださいね。

私も同じ思いで、つい書きなぐってしまいました(笑)
両投手は、(素晴らしいライバルと)明日も試合が
出来ることを嬉しい。と言ったらしいですが、
どうか、怪我・故障なく、無事で・・・と、祈るばかりです。

投稿: cimbombom | 2006/08/21 00:09

鉄さん、始めまして。
私も本当に、本当におっしゃるとおりと思います。
本当に野球界にとって損失だと思います。
我慢比べってプロレスラーじゃないんですから。
最近やっと準々決勝を2日に分けたみたいけど、それよりも普通に「試 合 間 隔 を あ け ろ」と言いたいです。
なぜできないのか。

変な「美学」というか、悪い伝統があるのでしょうか。
先発投手をたくさん抱えなくては勝てないなら4000以上の参加校の立場は一体どうなんでしょうか。

学校教育の限界なのでしょうか。

高野連という組織の異常さに毎年呆れながらも、つい見続けています。^^;

投稿: ククルス | 2006/08/21 02:17

『甲子園大会はWBCを見習え』でもコメントしましたが、甲子園大会は、プロ野球を選手供給という面から支えるのみならず、日本での野球人気、野球文化を支えるのに大きく一役買っている巨大なイベントです。また、ローカリズムを盛り上げるという側面も持っていると思います。
だからこそ、なおさら、レギュレーションについてはぜひ考え直していただきたいと思っています。鉄さんのご意見に全面的に賛成します。
斎藤、田中両投手の「もう1試合できるのは嬉しい」というコメントからは、いまこの瞬間に、自分の全力をかけて集中し、燃焼し尽すときの興奮、高揚が伝わってきます。当然だと思います。彼らにとって今は、最高のときなのだから。ここは、周囲のものが、なんとしても規制への方向付けをしなくてはならないと感じます。
メディアからは、彼らの健康や将来を気遣う意識もちらほら感じられるものの、やはり「野球ドラマ」への興奮が中心に報道されていることを、とても残念に思います。

投稿: 考える木 | 2006/08/21 07:55

>ある母さん
読んでいるだけで切なくなってくるコメントです。
早実の和泉監督は試合後のインタビューで、明日も斎藤が先発かと問われて、しばらく絶句した末、「宿舎に帰って考えます」と答えていました。投げさせてはいけないと判っていながら投げさせざるを得ないジレンマを、指導者も感じているのだと思います。
そこに試合がある限り、投手は投げざるを得ないし、指導者はエースに頼らざるを得ない。だからこそ、主催する側の日程が決定的な意味を持つのですが…。
息子さんが故障なく高校野球を乗りきれるよう祈っています。スポーツ医学やトレーニングの正しい知識を息子さんご本人が身に付けられるようバックアップする、というのも、ご家族にできる応援のひとつかも知れませんね。

>市松嵐さん
ありがとうございます。

>雀バルさん
はじめまして。ありがとうございます。

>cimbombomさん
>両投手は、(素晴らしいライバルと)明日も試合が
>出来ることを嬉しい。と言ったらしいですが、

当事者はそう言うでしょう。雀バルさんも書いておられるように、だからこそ、大人が止めなければいけないんです。しかし現実には、当事者のそういう言葉を免罪符にして盛り上げる大人ばかりが大会を運営しているとしか思えません。

>ククルスさん
こんにちは。

>変な「美学」というか、悪い伝統があるのでしょうか。

ありますね。
日本の野球は、明治時代に旧制高校を中心に普及しましたが、初期の旧制一高(今の東大)の黄金時代には、エースが投げすぎて曲がった肘を鉄棒にぶら下がって伸ばしながら投球練習したとか、グラブを使うと気合が入らないから素手でノックを受けたとか、そういう類いの逸話がごろごろしています。
そういう野球を経験したOBが各地の旧制中学を指導して、今の高校野球になっていったので、同時に「母校のためなら腕が折れても」という精神主義も伝わっていったようです。
学校だけで野球生活が終わっていた当時はそれでも良かったのかも知れませんが、今はそうではない。高野連が本気で日程緩和や投球数制限を導入すれば、世間からは好意的に受け入れられると思うのですが。

>考える木さん
>メディアからは、彼らの健康や将来を気遣う意識もちらほら感じられるものの、やはり「野球ドラマ」への興奮が中心に報道されていることを、とても残念に思います。

ニュートラルな立場の読売新聞や東京新聞に注目しましたが、投げすぎに異議を唱えるような記事はほぼ皆無でした。残念です。
スポーツライターの二宮清純氏は、以前はこの問題を厳しく批判していたのですが、今朝出演していたテレビ朝日のワイドショーでは「個人的には1日休ませてから再試合にしてあげたい」という極めて控え目なコメントしかしませんでした。専門家が盛り上げ優先のテレビ人の空気を読んではいけないし、文筆とテレビで主張を変えてはいけない(セルジオ越後氏にも似た傾向があります)。これも失望しました。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/21 09:27

 昨日の決勝戦、道産子の私の興味は「駒大苫小牧の三連覇なるか」ではなく「将来の北海道日本ハムファイターズのエースが潰れてしまわないだろうか」というものでした。延長戦に入ってからは、とにかく早く終わらせてくれとの願いを込めながら観ていましたが、結果は最悪の延長十五回引き分け再試合。駒苫の田中以上の球数を放った早実の斎藤にとっても過酷なこととなりました。
 試合後、斎藤は「明日は完封したい」と語っていましたが、先発させても大丈夫なんでしょうか。以前、プロ野球解説者の江本孟紀氏は「腕が折れてもええと思って投げとる連中なんやから、周りがごちゃごちゃ言うことないんよ」という趣旨の発言をしていましたが、私はちょっと違うと思いますね。
「腕が折れても投げ抜くぞ」と熱く燃えあがっている少年に対して、「腕が折れてもよいわけがないだろ」とブレーキを掛けてやるのが大人の分別では。それが難しいのなら、無茶な連投が続かないような日程作りを考えてあげて欲しいものです。延長十五回を戦った選手に、20時間後にもう一度始めからやれなんて、一体誰が考えたんでしょう。どうしてサスペンデッドにしないのか理解に苦しみますが、再試合にするのなら一日間隔を開けるか、或いは鉄さんの仰るとおり、せめて涼しいナイターにしてあげられないものか。
 大会が始まるとき、「できれば第四試合のクジを引いてナイターでやりたい」と言う選手が大勢いますよね。ほとんどの選手がナイター未体験でしょうから、甲子園でナイターができれば最高の思い出になると思っているんでしょう。決勝再試合を八月のカクテル光線の下でプレーできたら、それは昨日の死闘を戦い抜いた選手達への最高のご褒美にもなると思うのですが。

 北海道在住の身として言い添えさせて頂くと、札幌市長だけでなく、札幌市民も夏期オリンピック開催については気乗り薄です。
 ふと思い出したのですが、約十年前にワールドカップ日韓開催が決まったとき、「そういえば日本の六月は梅雨なんだよな」と言っていたサッカー関係者がいました。まったく、どうして日本の気候を忘れて大きな大会を誘致しようとするのでしょう。東京、福岡で真夏のオリンピックなんてとんでもないです(1964年の東京オリンピックは十月)。どうしてもやるというのなら、マラソンのスタートは午前四時にして欲しい。「そんな早朝では視聴率が」とか言うならもう知らない。

投稿: えぞてん | 2006/08/21 12:12

念仏の鉄さん、こんにちは。
昨日は仕事で決勝戦を見ることができませんでしたが、
球史に残る試合だったと知り、非常に悔やんでいます。
しかし、同時に知った事実。
引き分け翌日再試合。
酷暑の午後一時試合開始。
また最初からの9イニングゲーム。
「高校生は若いから大丈夫」でないことは
これまで何人もの有為な人材がつぶれてしまっていった歴史が事実を物語っています。
今大会は雨天中止も少ない。
なぜ中1日の開催を決断できないのか。
雨が降ったと思えばいいではないか。
なぜナイターにしないのか。
延長戦や昼に雨が降ったら夜やるだろうに。
念仏の鉄さんの怒り、私もまったく同感で、
心底怒りを感じます。
不祥事をおこした高校野球部の指導者よりも
ある意味たちが悪い。

二人の鉄人的な投手に注目が集まってしまいがちですが、
野手陣にとっても相当な苦痛のはずです。
最高の舞台ですべての力を出してあげられるようにしてあげたい。

国民の感動を呼ぶために過酷な日程を曲げないとしたら、
それこそ言語道断。
なんのための甲子園なんだ!

念仏の鉄さんの思い、なにか行動に移されるときは
協力させていただきます。

ちなみに、私は春の甲子園廃止論者です。
冬は野球をやるシーズンではない。
球児たちよ、冬はサッカーをやれ。
勉強しろ。
野球を忘れて幅広い人間になれることをしろ。

私も高校野球の元球児ですが、
野球が選手たちのものではなく、
主催者たちのものになっているのが高校野球の現状です。
これを打破したい。
そのためには、野球の原点を思い返すしかない。
・・・三角ベースですかね、やはり。
(*明日、アフリカ野球友の会の精鋭8名による三角ベース普及チームを南アフリカに派遣します。
アフリカの大地で、健全な野球が広まることを目指します。)

投稿: アフ友・トモナリ | 2006/08/21 13:08

プロ野球選手や選手会やプロ野球OBが声を挙げることも、この問題を好転させるための有効な手段じゃないかと思うのですが、どうも江本氏はじめ、彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか。

>変な「美学」というか、悪い伝統があるのでしょうか。

そうですね。駅伝なんかにも明らかに同じ精神を感じます。
http://juninamiya.fc2web.com/2005/inamiya533.html

投稿: nobio | 2006/08/21 17:01

>彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか

高野連をはじめ野球関係者は、極端な言い方になりますが、「甲子園大会幻想」によるマインド・コントロールを受けているからと考えられます。高校野球が日本人にとって「ただのスポーツ」になってしまった(それはとても健康なことです)この21世紀においても、「腕が折れても投げるのが甲子園」という不合理極まる「宗教的感情」をメディアが拡大強化し続けています。商売として!!このへん、メディアの罪は有る意味高野連より大きいんじゃないかと思うんですが、まぁそれはともかく、とりあえず高野連に抗議レター送りませんか。
組織として「心が病気」の人たちですから、聞く耳持たないとは思いますが、「あんたらのやっていることは、オカシイ」ということを言い続けてやるしか、手段はないと思いますので。

投稿: 馬場 | 2006/08/21 17:39

 自分は野球やらないし、家族にもやる人いないんだけど、最近の暑さで1番暑い時に2連戦は「無理」。1回だけでも無理。(ま、やってますけどね)
 スタンドで観戦するにしてもくらくらしますよ。
 1日4試合をこなさなければいけないなら午後1時開始もしかたないかなあ、と思うけど、1試合しかないなら、涼しい時刻を選んだって罰はあたらないはず。ま、大阪方面、この時期はいつだって暑いような気がするけど。そのうち、病人・死人が出かねません。最近の子は、産まれたときから暑いときはクーラーですからね。
 伝統の甲子園もいいけど、選手の健康を考えたら、札幌ドームでやるのもあり、かも。
 延長15回でけりがつかないときは、前の試合がチャラ、というのもどうにも納得できませんなあ。

投稿: とど | 2006/08/21 18:59

鉄さん、ありがとうございました。
昨晩は興奮しながらコメントを送ってしまったので、
きちんとした挨拶もできていず、恥ずかしい限りです。

今日は試合を録画予約をして、仕事に行きました。
勝敗は、もうどちらでもいいです。
投手のみならず、全選手に
「よくがんばった、もう休んで・・・」と言いたいです。

息子の最後の大会は、優勝を逃した瞬間、他の人には言えませんでしたが、
「その先の大会に進まなくて済む。」
「もう投げなくていいよ。」と思ってしまいました。

中、高校と内野手だった長男の時には、わからなかったのですが、
次男で「投手の母」を経験し、本当に斎藤投手のお母さんの言葉が、涙が出るほど、わかります。

家族として、フォローできることはしていかなければと思いました。

今回を機会に、鉄さんの声をまた聞きに参ります。
ありがとうございました。

投稿: ある母 | 2006/08/21 20:44

鉄さん、こんばんわ。コメント欄が大盛況ですねw。

今日の結末は先発した斉藤くんと先発しなかった田中くんの時点で大方予想はついていました。
こういうケースでは容赦なく(もちろん躊躇いはあるにせよ)「チームのために死ね」と言えてしまうチームが勝ってしまうケースが多いように思います。
背水の陣的に選手たちが覚悟を決めるということもあるのでしょうが、現状の運営に批判的な立場の人間からすれば皮肉な結果ですね。

感動をもらうばかりでアスリートの体調に対して想像力を働かせない多数の日本人(もちろんそれを報道しないメディアに責任はあります)には、投手が眼に見える形でマウンド上で故障でもしない限り、気がつかないかもしれませんね。

明るいほうに眼を向けるなら、昨日の延長戦の斉藤くんを見ていてルーキーのときの上原を思い浮かべました。速球、変化球ともにキレが抜群で少々甘くなっても打たれない上に、ストライクゾーンいっぱいに決めるコントロールも備えている。高校生のレベルを軽く超えてますな。
プロに入って松坂上原のように、田中君とともにライバルとして頑張って欲しいものですね。

それぞれ早稲田大と駒沢大に進学したらそれはそれで笑ってしまいますが・・・w。

投稿: REI | 2006/08/21 21:56

中越と申します。
興味深く読ませていただきました。

このエントリにトラックバックをさせていただいたのですが、操作ミスで2重に送信されてしまいました。申し訳ありません。

投稿: 中越 | 2006/08/21 22:48

だいぶ前にこんなの見つけて意見書きました。
http://ballplayers.jp/column/2006/05/post_21.html#comments
日本のスポーツ連盟や団体って論理的思考を放棄する老害みたいなのが多いんでしょうな。
ここ何年かで記憶にあるトラブルは・・・
テコンドーの団体間の対立
水泳のなんとかのトビウオとか言われてたじいちゃんと千葉すず
プロ野球スト
ナベツネ など
プロアマ問わず選手がかわいそうです。
でも、早実の監督みたいなのを糾弾しない世間にも非がありますよ。

投稿: Black Sheep | 2006/08/21 23:10

>えぞてんさん
ああ、北海道だからえぞてんさんでしたか。田中投手、今日はかなり疲れが見える投球でしたね。

>以前、プロ野球解説者の江本孟紀氏は「腕が折れてもええと思って投げとる連中なんやから、周りがごちゃごちゃ言うことないんよ」という趣旨の発言をしていましたが、

これは感心しませんね。プロ野球関係者の多くは自身が甲子園を体験しているためか、甲子園というのはそういうものだ、と決めてかかっている節がありますね(体験していない人は往々にして強い憧憬を抱いたまま大人になっているので、かえって思い入れが強かったりしそうですし)。

>アフ友・トモナリさん
書き込みありがとうございます。

>ちなみに、私は春の甲子園廃止論者です。
>冬は野球をやるシーズンではない。
>球児たちよ、冬はサッカーをやれ。
>勉強しろ。
>野球を忘れて幅広い人間になれることをしろ。

これが学生スポーツの理想ですよね。
現実には、優秀な選手ほど、ひとつの競技に囲い込まれてしまう傾向にあるのだろうと思います。異なる競技でそれぞれの全国大会に出場するような高校生が登場してくれば、“学生時代は幅広く可能性を試す時期”という考え方も認められるようになるかも知れませんね。

>(*明日、アフリカ野球友の会の精鋭8名による三角ベース普及チームを南アフリカに派遣します。
>アフリカの大地で、健全な野球が広まることを目指します。)

おお、サッカーのワールドカップ開催地に野球の楔を打ち込むわけですね(笑)。実り多き遠征となることを祈っております。


>nobioさん
>どうも江本氏はじめ、彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか。

上にも書いたように、このケースでは経験主義が悪い方に作用しているように思います。またドラフトを巡る過去のいきさつ等から、NPBとして公式に高野連に意見や提言をすることはなかなか難しくなっているのだろうとも思います。「日本野球協会」とでも名乗る統一組織ができて、そこが投球制限に関するルールを打ち出す、というのが最もすっきりする解決法なのですが、うんざりするほど道のりは遠いような気もします。

>駅伝なんかにも明らかに同じ精神を感じます。

旧制高校の運動部の悪しき精神主義の名残、とでもいうものでしょうね。

>馬場さん
意見を異にする相手を「マインド・コントロールを受けている」とか「心が病気」と決めつけるのは一種の思考停止ではないでしょうか。

>とりあえず高野連に抗議レター送りませんか。
私自身は別の形で機会を待つつもりですが、高野連に手紙や電話で抗議すること、朝日新聞社やNHKに抗議すること、それぞれに意味はあろうかと思います。

>とどさん
>伝統の甲子園もいいけど、選手の健康を考えたら、札幌ドームでやるのもあり、かも。

それはたぶん出場校や選手たち自身が嫌がるかも知れませんね。甲子園も遠からず大規模改修または建て替えが行われることになるでしょうから、それを機に“甲子園大会”にしみついたさまざまなものを見直してみるのがいいかも知れません。大阪ドームだっていいと思いますけどね(使用料が高いのか)。

>ある母さん
再度のお越し、ありがとうございます。
本格的な野球経験もない私が僭越なことを書いてしまいましたが、受け止めていただけて恐縮です。
斎藤投手のお母さんの談話、子供のいない私が読んでも胸が詰まります。私は、通常はスポーツ記事に親を引っ張り出すのは嫌いなのですが、こういう言葉には真摯に耳を傾けなければならないと思います。

>REIさん
>現状の運営に批判的な立場の人間からすれば皮肉な結果ですね。

現時点ではね。本当の意味での「結果」が見えてくるのは、もっと先になります。

>投手が眼に見える形でマウンド上で故障でもしない限り、気がつかないかもしれませんね。
実際にマウンド上で故障していたケースも、過去に何人もいるんですけどね。みんな、そういうことはすぐに忘れてしまうようですね。

>中越さん
TBありがとうございます。片方を削除しておきます。

>Black Sheepさん
そうですか、団野村さんと同意見でしたか。団さんはアメリカの育成事情もよく知っているでしょうから、球数制限という発想も当然のように出てくるのでしょうね。

>でも、早実の監督みたいなのを糾弾しない世間にも非がありますよ。
団さんも監督に批判的ですね。ごもっともではありますが、例えば今日の試合に斎藤を先発させずに早実が負けたら、世間一般はともかく、早実の父兄や応援団やOBの中からは、かなりの非難の声が監督に浴びせられるのでは。休養日にせよ、球数制限にせよ、監督が無理をしようにもルールで縛られてできない、という状況を作らない限り、監督が自ら酷使を自制することは不可能に近いのではないかと思います。


投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/22 00:56

こちらへの書き込みはお久しぶりですね。

 沖縄水産の大野の名前を挙げられてらっしゃいますが、
私がはじめてみた甲子園の決勝が
「天理対沖縄水産」の試合でして、
目の前で大野の肩がぼろぼろに壊れていって、
それでも九回まで投げさせられたのを目にしました。
あの残酷な光景は目に焼きついていて、
高校野球のドラマを楽しみながらも、どこかに恐怖も抱いてしまいます。


 救いが少しでもあるとしたら、
大野の時代と比べれば、高校野球の監督の意識が、
少しずつですが変わってきていることでしょうか?

 地方大会から甲子園までエースがたった一人で投げぬく
…みたいなことは、明らかに減ってきている。
決して選手が潤沢ではないだろう地方の公立高校でも、
投手が二人出てきて継投になるのは当たり前になってきています。
仮に二人の投手の能力に差があっても、
非・エースのピッチャーが登板している際は
監督の采配やバックの守りでうまくカバーしようという意識を
非常に強く感じました。

今年の甲子園は「打高投低」の大会だって言われていますが、
これは「エースピッチャーが一人で踏ん張る」という
高校野球特有のスタイルが変わってきたがゆえの事で、
むしろ喜ばしい現象だって気がします。

ただ、結局勝利したのは斉藤を最後まで使い続けた早実なわけで……
心ある監督さんの努力に頼るのにも、限界はありますね。

せめて球場が二つあれば、
もう少し余裕のある日程が組めそうですが、
(ついでに、夏場に阪神が急降下することもなくなる笑)
それでは「甲子園」じゃなくなってしまいますしね。

投稿: southk | 2006/08/22 01:05

斉藤君や早実の選手たちは再試合の前日にいわゆる「ベッカムカプセル」を使っていたようですね
これで疲労がかなり抜けたようです
こういう器具を使うことにも是非は出てくると思いますけれど

投稿: ケロ | 2006/08/22 01:45

鉄さんへ

>斎藤を先発させずに早実が負けたら、世間一般はともかく、早実の父兄や応援団やOBの中からは、かなりの非難の声が監督に浴びせられるのでは。

本当にそうでしょうか。10-0で負けて、マイクを向けられ、「甲子園で優勝することよりも斉藤の将来を優先しました」と言えば、今回の初優勝よりも美談でしたよきっと。そういう指導者が次々に出てこないとムーブメントになりません。開催側が動くことはないでしょうね。

投稿: Black Sheep | 2006/08/22 08:07

>southkさん
しばらくでした。
>私がはじめてみた甲子園の決勝が
>「天理対沖縄水産」の試合でして、
>目の前で大野の肩がぼろぼろに壊れていって、
>それでも九回まで投げさせられたのを目にしました。

私はその試合自体は見ていませんでしたが、新聞記事を読んで呆れました。現実にそういう事態(不祥事と呼んでいいと思いますが)もあったのに、都合の悪いことは忘れてしまう人が多いようですね。

>大野の時代と比べれば、高校野球の監督の意識が、
>少しずつですが変わってきていることでしょうか?

かつて98年に横浜高の松坂がPLと延長17回を戦った試合の後、テレビのインタビューで翌日の試合について聞かれて「僕は投げません」と即答したのを見て驚きました(実際には終盤になって登板しましたが)。高校野球も変わった、と思いましたが、それから8年経ってもこの状態です。
地方大会はともかく、頂点に近いところでは、監督に「エースと心中」を選択させてしまうような力が働いているのでしょうか。

>ケロさん
こんにちは。

>斉藤君や早実の選手たちは再試合の前日にいわゆる「ベッカムカプセル」を使っていたようですね

こういう高価な装置を購入して宿舎まで持ち込むだけの費用がどこから出ているか、という部分も、勝利へのプレッシャーにつながっていくような気がします。

>Black Sheepさん
>10-0で負けて、マイクを向けられ、「甲子園で優勝することよりも斉藤の将来を優先しました」と言えば、今回の初優勝よりも美談でしたよきっと。そういう指導者が次々に出てこないとムーブメントになりません。

世間では美談になるでしょうけれど、学校内部(OBや父兄を含む)では表に出ない形で非難されるのではないかと思います。
監督に酷使の責任があるのはおっしゃる通りで、免罪するつもりもありません。southkさんが書いているように、意識の変化は少しづつではあっても起こっているようですし、浸透していけばよいと思います。

ただ、学校という組織の中では、監督は立場の弱い臨時雇いであることが多いので、学校の意に反することをするのは難しいし、断行したとしても解雇されればそれまでです。甲子園まで来て優勝旗に手が届くという状況では、学校を挙げて理性を失う。その時に監督が一人で抵抗できるのかどうか。

そもそも、目の前に試合があれば全力で勝ちに行くのは、選手にとっても指導者にとっても本能のようなもので、それを自主的に抑制しろというのは無理な期待です。
だからこそ主催者が日程なり球数制限なりで制限しなければならないと私は考えます。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/22 09:26

はじめまして。
偶然拝見いたしました。

よく考えてみると、「甲子園」大会ではないんですよね。
「高校野球全国」大会であって、必ずしも甲子園で行う必要はないのです。
大阪ドーム、神戸グリーンスタジアム等々、関西圏に集めるにしても、野球ができるところはいくらでもあります。
更に、組み合わせによっては首都圏でも福岡でも倉敷でも名古屋でも良いわけです。

仮に64校が全国大会に出場するなら、一回戦は32試合。球場を8つ以上確保し、「無理して一日一カ所4試合」すれば、一日で一回戦は終わるのです。
そして「中4日」空けます。この間にプロ野球を行います。
2回戦まで8球場(夜にプロ野球ができるところもある)、3回戦で4球場、としていけば、中4日で十分回るでしょう。
更にドームと予備日をフル活用すれば、雨天でもまともに回る可能性が高くなるでしょうし、プロ野球も興行できます。

ここでバカが、甲子園だ甲子園だと言いそうですが、高野連はこういう意見を認めるのなら、宗教法人日本甲子園教にでもなるべきでしょう。
また、甲子園の土が踏めないのはかわいそうだというバカには(大阪ドームや東京ドームでも十分だろうに...)、じゃぁ沖縄のガリ勉高校の野球部員がかわいそうだから甲子園で県大会一回戦をすべきだ、と言っておきましょう。

更に、県代表ってのもどうなんでしょう。
最初は県をベースにはしますが、あくまで何回勝ったかで代表とすべきではないでしょうか。
5回勝てば代表なのとそれが8回なのとでは条件が違いすぎないでしょうか。
全国ベースで何回試合をすれば全国大会へ進めるかを予め決めておき、県内で何回戦か行えば地方大会へ駒を進め、そこで何試合かして、合計で何回戦か勝ち抜けば全国大会へ進めるとか、地方大会の区域割りを調整して(山梨+神奈川Aとか鹿児島+沖縄とか)その地方のチャンピオンが丁度何回戦か勝ったことになるようにしておくとか、色々方法があると思います。
こうすると、一部地域の試合数過多が少し緩和されるでしょう。

如何でしょうか?

なお、田中君はフォームに無理があるだけ連投では、最後の最後では..、と思いました。腕力や上体の力が勝ちすぎているように見えます。
斉藤君は色々直すところはあるでしょうが、大きいわけでもないのに最後の最後にあの球速が出るのは、フォームが柔らかく無理がないのと(無駄はありそう)、力投一辺倒では無さそうであることが理由だと思います。
田中君のフィニッシュは左足が開いています。腕の力が使いやすそうなフォームです。元日ハムの岩ちゃんが開き気味ですが、ベテランの域に達する前に急に球威が無くなっていったのは記憶に新しいところでしょう。
今だと巨人の野間口でしょうか。今の球威は長持ちしないと見ています。
球速を体のどこが負担してそうか見ると、元中日の今中は肘肩にしか負担がかからないように見えました。それであの球威ですから、体格とも比べて壊れないわけがない。5年と見ていましたが、残念ながらその通りでした。
元ヤクルトの伊藤トモヒトだと、右足が死に体で腕が後ろにしなりすぎていますから、肩だろうと思いましたがやはりそんな感じのようですね。
そうみると、やはり田中君は..。
長持ちする速球派の良いピッチャーに生まれ変わって欲しいです。
斉藤君はフォーム的にはまるっきり未完成のピッチャーだと思います。
伸び方次第でどうにでもなるかと思います。まずは体をダイナミックに使える下半身なのかなぁと。

投稿: tekeout298 | 2006/08/22 09:53

鉄様

いつも拝読しては感心させられております。

私がみた今朝の朝刊6紙のなかでは、朝日、毎日、産経の社説が高校野球へ言及していました。読売、日経、中日は社説では言及なしでした。言及した3紙はそれぞれ連投への賛辞を乗せていましたが、少しずつニュアンスが違うようです。以下、引用して紹介します。

で、一番無反省なのが主催の朝日。

[朝日]猛暑のなかで7試合を投げきる心と体のスタミナには感嘆するほかない。

・・・・・・って、そういう日程組んだのキミたちやろ! と突っ込んでくれるのを待っているんじゃないかとさえ思えるほどです。「心と体のスタミナ」なんて抽象的な文言でまとめていて、アスリートのフィジカルとメンタルに関する実感が恐ろしく希薄です。スポーツ競技自体はもちろん、スポーツイベント運営の実際にも今まで関心を持ってこなかった方がお書きなのではないでしょうか。正直言って当事者意識がない。

[毎日]斎藤投手は準々決勝から4日間の連投で、投球数は553球に上った。炎天下の連投は肉体の限界を超えていたに違いない。それでは苦しいそぶりを見せず、見方守備陣を信じての熱投は見るものを感動させてくれた。

毎日も上記のように「肉体の限界を超」えた「炎天下の連投」への感動を述べていますが、朝日のように「心」の「スタミナ」には逃げていませんし、肉体へ課する負荷の重さをより詳細に書いてはいます。でも、そういう限界に選手たちを追い込む大会運営がいかに犯罪的だったかということについての言及は一切なしてす。
ちなみに社説の最後ではセンバツでも同様の熱戦が繰り広げられることへの期待が述べられていますが、「春は炎天下じゃないからいいよね」というエクスキューズもちょっと感じられました。これは読者の主観によってそう感じない方もいると思いますが。

[産経]今後は、選手の将来を考えて、大会の中ほどに休日を入れたり、引き分け再試合には1日置くなど、もっと日程面を考慮すべき時期に来ているのではないか。

産経も社説の中程で連投への賛辞を述べた上で、最後を上記の一文で占めています。ただ、こういうことは大会が済んでからちらっと書くのではなく、毎年毎年大会が始まるころにしつこいほど粘り強く主張していかないといけないのではないかと思います。それが文責を担うものの社会的責務なのではないでしょうか。

以上、簡単ですが社説レビューでした。


追:
さて、今回話題になったようなとびきりの強豪校のエースたちの連投負担は、選手個人の人生(正真正銘の大問題)にとっても、将来の野球界(自浄能力のない野球界の自業自得ですが)にとっても大きな問題であるわけですが、それとはまったく反対の大きな問題もありますよね。
といいますのも、野球部活動の総決算と位置づけられているこの大会、半分の学校(24校ではないです。2056校です)はたったの1回しか試合できないんですよね。今回の朝日の社説でも、「甲子園にいけなかったとしても、この夏の体験で何かをつかんだ球児たちもまた勝者である」という趣旨のことが書いてありました。
私もそのことを否定するつもりはないのですが、それははっきり言って野球自体のもつ喜びとは何の関係もない。「人生経験」を積みたいならバイトでも家業の手伝いでも勉学でもいいわけです。でも、わざわざ野球をやるなら野球ならではのよろこびを得たいではないですか。ということで、3年間野球部で頑張ったなら少なくとも何試合かの公式戦を体験できる、そういう「野球」部として当然の仕組みを考える責任が高等学校「野球」連盟にはあるのではないかと思います。

追2:
和泉監督についての記事で、「選手をほめる?そんなおこがましいことはできません」という監督の発言があって、斎藤投手の連投を選択したことの是非(私は「非」だと思っていますが)とは別の問題として、ひとつの見識かと思いました。その一方で、試合後の選手をマウンド付近に整列させて、指導者でもなんでもない老人が「牽制死が多い」だの「○○高校の健闘は評価に値する」だのと説教(「講評」というそうな)を聞かせるという伝統が今年もまだ残っていましたね。まともな羞恥心があればあんなことできないと思うのですが。ソフトで理知的な印象の脇村氏はもうちょっと何かできる方なのではないかと思っていたのですが。
結局のところ、「高校野球は教育の一環」という大看板を下ろさないかぎり、高校野球がスポーツの大会として運営されることはないのではないかと思います。明治時代に輸入したスポーツを、富国強兵の観点から「体育」に変換せざるを得なかったことのしわ寄せがもっとも濃厚に現れているのがこのイベントなのかもしれません。
明治時代から親しまれていた競技として野球があり、にもかかわらずもっと上のカテゴリーでさえ、ロサンゼルス五輪や野茂の出現まで国内リーグだけが鎖国的に隆盛していたという、日本におけるこの競技自体の特殊性が原因として大きいのでしょうか。それについてはまた自分なりに整理したいと思います。

駄文、思いがけず長くなり、失礼いたしました。

投稿: かわうそさん | 2006/08/22 10:05

その通りだと思います。
これだけの良い投手を失ったら日本の野球界にも大きな打撃ですよ。一日空けたってファンは皆納得して楽しみに待っていられます。それに、それだけ内容の濃い試合にもなるんじゃないでしょうか。阪神はいっそ別の球場を作ったらいいんでないでしょうか。

投稿: yuzuki | 2006/08/22 11:13

権藤、権藤、雨、権藤・・・

すごくいい試合だったのは確かなことですが、
同時に両投手にハラハラ・・・
確かに選手へのケアの面もほしいですね。

投稿: マム | 2006/08/22 14:21

トラックバックしようとしてもリンクできなかったのでコメント欄にてリンクさせて頂きます。
http://grounder.way-nifty.com/blog/2006/08/post_1af2.html

投稿: grounder | 2006/08/22 15:14

スポーツネットワークジャパンでジャーナリスト岡崎満義氏が「「夏の甲子園」に望むこと・1つ 」として連投を強いる日程への改善要望を出しておられます。
http://www.sportsnetwork.co.jp/adv_3/col_okazaki.html

両投手の投げ合いが大きな感動を呼び、それゆえに「なんで?」と思う人が多かったんですね。

投稿: 馬場 | 2006/08/22 17:27

鉄様および皆様

たびたび失礼します。
本日の『毎日新聞』夕刊における印象的な記事2本を引用紹介します。
あえてコメントは付けませんが。


A.1面「近事片々」第1段落

(引用)
「人生劇場」替え歌。
やると思えばどこまでやるさ それが球児の魂じゃないか ガッツすたれば試合に勝てぬ なまじとめるな 4連投
あっぱれ早実、夏の甲子園初栄冠。
(引用終わり)


B.3面「マリヨンのNY発 球界インサイド 31」最終段落

(引用)
夏の甲子園は早稲田実業の初優勝で幕を閉じたが、早実・斎藤の4日連投を筆頭に、体が未完成な成長期にある選手が無理をしているのを見て、グラビンの痛みが、この子たちには起きないようにと祈った。(マリヨン・ロバートソン氏=プロ野球・オリックス・エグゼクティブアドバイザー)
(引用終わり)

投稿: かわうそさん | 2006/08/22 17:54

TBさせていただきました。小生のは、ミーハーな調子ですが、貴ブログの内容には考えさせられるものがありました。よくぞ、問題を整理して伝えてくださいました。ありがとうございました。

投稿: 京野菜 | 2006/08/22 17:56

>いまいましいのは、素人目にもこれほどはっきりと異常な大会が毎年繰り返されているにも関わらず、それを指摘する声はほとんど上がらないことだ。

岡崎満義氏のみならず、上がるところでは上がっているようで・・・

稲見純也氏「死闘、激闘、と騒ぐばかりの大人の身勝手」
http://juninamiya.fc2web.com/

また玉木正之氏は
http://www.tamakimasayuki.com/
テレビ番組から出演以来2件。テーマは高校野球。「批判してもいいの?」「いえ。今回は素晴らしい決勝を讃えたいのですが…」「だったら出ません」

と日記に書いておられます。

テレビや新聞といったメディアは高校野球を盛り上げた方が自分の利益になるから批判的な内容は抑えている、といった状況ようですね

投稿: 学校に近い文京 | 2006/08/22 22:55

>tekeout298さん
こんにちは。

>よく考えてみると、「甲子園」大会ではないんですよね。

例えば政令指定都市の持ち回り開催にすれば、出場校の経済的負担は平準化されるはずですが(毎年同じ学校が出てくるわけではないので実際には当たり外れということになりますが(笑))、それでもみんな甲子園でやりたがるのでしょうね。

>更に、県代表ってのもどうなんでしょう。

この点はなかなか崩しがたいだろうと思います。そもそも高校というものが県単位で組織化されていますし、甲子園大会が郷土愛の受け皿であるという点も無視できないでしょうね。

田中投手のフォームについては、私自身は云々する見識がありません。ただ、プロ野球球団の中には、動作解析で肩や肘への負担を考慮しながらフォームを指導するところもあるようですから、プロに進んでよい指導者に恵まれたらよいなと思うばかりです。

>かわうそさん
>野球部活動の総決算と位置づけられているこの大会、半分の学校(24校ではないです。2056校です)はたったの1回しか試合できないんですよね。

このへんのご意見にはまったく同感です。本文にリンクを張った『甲子園大会という投手破壊システム。』というエントリでも論じていますので、ご笑覧いただければ幸いです。

>yuzukiさん
こんにちは。
甲子園の改修はオフ期間にやるので甲子園大会には影響がなさそうですね。いっそ2,3年別の会場でやってみれば、改革のきっかけになるだろうに、残念です。

>マムさん
こんにちは。
権藤さんの時代にはプロ野球もずいぶん無理を強いたのですが、今や投手は中6日で100球と過保護気味。高校野球だけが旧態依然というのは奇妙なことですね。

>grounderさん
それは失礼しました。アクセスが多すぎてサーバーに負担がかかっていたのかも知れません。

>馬場さん
岡崎氏、もうNumberに対して影響力はないんでしょうね。同誌に多少なりともこういう傾向の記事が出るといいんですが。

>かわうそさん
>やると思えばどこまでやるさ それが球児の魂じゃないか ガッツすたれば試合に勝てぬ なまじとめるな 4連投

…言葉を失いますね。酔っぱらって書いたんでしょうか、この人。

>B.3面「マリヨンのNY発 球界インサイド 31」最終段落

なぜNY発のコラムに甲子園のことが出てくるのでしょうね。アメリカ人の文章だから翻訳というワンクッションが入ることを前提に、担当編集者の心中を忖度すると、なかなか興味深いものがあります。毎日新聞の社内にも、現状がいいとは思っていない人がいるようですね。

>京野菜さん
こんにちは。メディア業界の方ですか。お仕事で高校野球を扱う機会がもしおありなら、こういう観点も踏まえていただけると嬉しいです。

>学校に近い文京さん
こんにちは。

>岡崎満義氏のみならず、上がるところでは上がっているようで・・・

ご紹介ありがとうございます。ただ、いかにも批判しそうな人がしている、という感じの顔触れなのが残念です。

玉木氏も何も聞かずに出演して、生放送のスタジオで批判を始めたらさぞ面白かろうと思います。
しかし、玉木氏にこの試合を語らせたら批判されるに決まってるのに、そんなことも判らずに出演を依頼するテレビ局員って…そんなに判断力低くていいんでしょうか。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/23 00:07

昨今、アメリカのメディアは「甲子園」に関心を寄せ始めているのですよ。
・アメリカにはない一種のユース畑として
・国民を巻き込むほどの巨大イベントとして
・連戦による投手破壊システムとして!
注目しているみたいです。
松坂がメジャーで活躍できるか疑問視する声があるのは、彼の高校時代の連投が原因なのは周知の通りです。
他のみなさんが「せめて中一日」と言いますが、団さんのコラムにもあるように、投手が100球投げれば最低3日のレストが必要なわけで、結局1日でもダメなんですよ。
WBCの話が出てますが、メジャーには連投禁止や球数制限はありませんが、誰も100球投げた次の日に登板したりしません。
ロジックで合理的に考えるアメリカ人と、精神論で非合理的に考える日本人の違いなんでしょう。
例えるなら、ペイのない残業はしないアメリカ人と、ペイがなくてもそれが会社さと残業をしてしまう日本人の違いかな。

投稿: Black Sheep | 2006/08/23 08:01

>玉木氏も何も聞かずに出演して、生放送のスタジオで批判を始めたらさぞ面白かろうと思います。

そうですね。と、いうよりも。「批判はだめ」と言われて出演を断っちゃうところが残念ですよね。彼くらいになれば、一言チクリと批判したって飯が食えなくなることはないだろうに。。

また遊びにきますね。

投稿: 学校に近い文京 | 2006/08/23 09:56

4連投はひどすぎますよね。
将来のある大切な体、すばらしい素質がある子供達を何とか守っていただけるよう、高野連の常識ある運営をお願い致します。わが子もピッチャーです。すばらしい投手になってほしい
でも体を壊してまで辛いのを我慢してまで投げることを許している環境を何とかするべきだと思います。

投稿: | 2006/08/23 13:40

通りがかりなもんで、申し訳無いですが全部読まずにコメントします。
高校野球の問題が改善しないのは、朝日・毎日新聞というマスコミが主催しているからです。読売も、巨人への選手の供給源になっているためか、表立って反対のコメントをしません。NHKも高視聴率のソースのためか、この問題を取り上げる事はほとんどありません。物語は、悲痛なほど盛り上がる、と言うわけでしょうか?高校側も、当事者になるような強い学校は、選手をプロに売ってしまえば終わりの為、真剣に取り組みません。要するに、大人たちが高校球児を食い物にしているのだと思います。
本当に、どうすればこの問題は解決するのでしょうか。

投稿: 山田(昌) | 2006/08/23 13:41

連投連投で戦い抜いてゆく、それが高校野球、それが青春!
選手の肩がどうのこうの言うのは、選手がその後プロにでも転向するのが当たり前みたいな発想!青春時代は厳しい練習に練習を重ね甲子園の頂点を目指す。すがすがしくて気持ちよい!
大人のつまらない論理を正当化して良心ぶるな!甲子園がつまらなくなる。

投稿: 質実剛健 | 2006/08/23 17:08


つまらなくて結構。
将来プロになるかどうかなんか関係ない。
早ければ高校在学中に壊れるぞ。
スポーツに根性論を用いるなとは言わないが、せめてスポーツサイエンスを学べ。
ん、大人の論理?君小学生かな?

投稿: Black Sheep | 2006/08/23 21:32

あんまり野球に関して詳しくはないんですが、連投させたのは高野連が悪いというよりか、監督が悪いのでは。。投手を代えれば済む話ではないでしょうか。

投稿: たけ | 2006/08/24 10:59

お前らは、餓鬼ですか?
>別の日に延長16回から続ければよいではないか。
無理に決まってるだろ、試合開始10分で終了したらどうするつもりだよ・・。
それだけの為に交通費かけて応援に来る人達や、グラウンドを整備する人達の気にもなってみろ。
大体10分の為に入場料を払うなんて馬鹿馬鹿しい。

日程についてだが、阪神甲子園球場は阪神タイガースから借り受けている訳だ。
だからそれの兼ね合いもあり、日程を長めに取ることは出来ない。それはペナントレースの日程にも関わってくるからだ
「阪神のホームの試合は京セラドームでやればいいじゃないか!」
とかいうやつが出てきそうだが、基本的にああいうところを一日貸切とかになる場合、「甲子園の日程がずれたから貸してちーだい?」で貸してくれる訳がない。

ついでに言っちまえば、これは甲子園だけに言える事ではない。
日本シリーズやプレーオフも、「エース」と呼ばれる人の登板が通常と比べてはるかに多い。
野球というスポーツは投手の負担が大きい、しかしそれ以上に試合におけるウエイトが大きいスポーツ。
故に、野球というスポーツの「トーナメントに於いて」(試合数の少ないリーグ戦にも適応できるが)、エース級の投手が一人しか居ない場合、どうしたってエースの負担は増す。

この場合、斉藤投手等が該当するわけだが・・。
「投げさせる監督が悪い」って言ってる奴は何を考えているんだ?
彼の気持ちを考えて無いだろ。
もし、彼が(健康面を気にして)投げないで負けたとしよう。
彼は一生自分が投げていればという思うを背負うことになるんだぞ?
ただ一面だけ取り上げて文句を言うのは止めろよな。


あぁ、最後に。国体とかそういう大会もあるのに甲子園だけ槍玉に挙げるのはどうかと思うぞ

投稿: バラバラウッド | 2006/08/24 11:45

 高校野球と似た物として、箱根駅伝がありますね
・必ずしも日本長距離界の発展に寄与してない(むしろ功罪 の罪が多いかも)
・マスコミとの過剰な結びつき
・競技そのものより、ドラマ仕立てな展開が持てはやされる 点。


 

投稿: たかたか | 2006/08/24 12:21

>ふたつ↑の人

確かに延長16回から初めて10分で終わったらいけてないにもほどがある。考えてなかったけど、この部分、これ以上の説得力はないね。
しかし!
いまどき日本シリーズでエースが投げまくる?
何を言ってるの?
最近まで洞穴暮らしか?
最後に見たのは稲尾4連投か?
あらためて、スポーツサイエンスに興味を持て!
あなたの知らないことを学びなさい。

投稿: Black Sheep | 2006/08/24 15:47

>バラバラウッドさん。
「10分で終わるかもしれない」という緊張感に満ちた試合、私ならぜひお金を払って見てみたいと思いますが(笑)。また、私がグラウンドキーパーであれば、「たった10分間かもしれない試合」に一生を賭ける球児たちのために、それこそ精魂込めて手入れすると思います。高校野球って商売でやっているわけではないので、お客が入る・入らないよりも、選手の健康の方が大事なんじゃないですか?

また、阪神球団との関係で言えば、今年の場合阪神が甲子園に帰ってくるのは25日でした。20日にあった決勝戦を何が何でも翌日に行わなければいけない理由は、阪神球団との関係に限って言えばまったくなかったということを申し上げたいと思います。

投稿: 馬場 | 2006/08/24 18:20

人権を擁護する朝日が何もかんじないとは

投稿: anti sankei | 2006/08/24 21:03

はじめまして。

>念仏の鉄さん
>こういう高価な装置を購入して宿舎まで持ち込むだけの費用がどこから出ているか

早実に関して言うと、今回の場合「無償貸与」だったようです。
もちろん、まったくの無償というわけではありません。
ワイドショーなどで宿舎の斎藤投手を取材した映像が流れましたが、そこでこの酸素カプセルの商品名のロゴが入ったTシャツを着た斎藤投手が映っていました。
この場合、早実の選手達にそういう面でのプレッシャーは皆無だったと思いますよ。というよりも、プレッシャーをかけないような形態にしたと言うべきでしょうか。

>かわうそさん
脇村会長の「講評」は、今年に関して言えばぎりぎり聞くに耐えうるレベルだったかと。
「課題」の部分を嫌みったらしくダラダラ述べる時もありましたから、それに比べれば「あ、あっさり流したね」と思いました。やらないといろいろ爺様方がうるさいのでしょう。
脇村会長になってから、不祥事に対する処分の基準が極めて現実的になった(野球部関係者「個人」がなにかやっても連座で責は問わない。唯一「隠蔽」があったときのみ厳罰に処す。これで文星芸大付属は救われてます)りもしていますし、高野連なぞ組織としてとうの昔に化石化しているところにあっては、あれでもよくやってるほうだと思います。

日程の問題は、どうしようもないでしょう。今年はたまたま雨天中止がなかったからよかったですが、年によっては二日三日延びるときもありますし。甲子園以外の球場を使うというのは、高野連が仮に提案したとしても周りが却下するでしょうし。
百年河清を待てば河は清くなるかもしれませんが、そういうレベルで考えるしかないでしょうね。残念なことですが。

投稿: 宮嶋陽人 | 2006/08/24 21:27

 延長16回から始めて10分で終わったとしたら、これはイケてないと感じる人もたしかにいるでしょう。でもサスペンデッド賛成派の多くは、投手の肩を心配して主張しているわけですから、そういう展開になったら、むしろホッとすることでしょうね。逆に延長三十回くらいまで死闘が続いたら、「せっかく昨日の続きから試合を再開した配慮が無になった」とガッカリするでしょう。甲子園は大盛り上がりでしょうが。
 私個人の考えとしては、昨日の続きをやるにせよ再試合にせよ、どっちにしたって応援団は球場に来るしグラウンド整備は必要だし、サスペンデッドに強く反対する理由もないと思いますよ。「これだけ御足労をおかけしたのに、10分で試合が終わってしまって申し訳ありません」なんて考えなくても良いのでは。
 気になるのは、10分で終わるかもしれない試合に客が入るかということですが、あまり心配いらないんじゃないかな。1分で終わるかもしれないボクシングの試合でも、黄金カードなら客は来るし。

投稿: えぞてん | 2006/08/24 21:45

帝京高校対智弁和歌山では、継投策の末にそれまで投手として高校野球の公式戦で投げたことのない選手が全国大会の舞台で可哀想なくらい四苦八苦しながら投げていました。
甲子園に出るような強豪校ならではで、それまでの出身校で投手経験のある選手が部員に、ベンチ入りメンバーにたくさんいたという前提があって起きた出来事ですが、残念ながら一般選抜で入学するような学校ではそのようなことは望めず、残念ながら投球数制限による保護は現実的ではないですね。

高校野球は部活動であり、試合数が増えてくれば選手にかかる負担が増えるのはどの種目でもどうしようもないことだと思います。
興行として成り立っている現状では試合に中日を入れるくらいしか対応策はないと思うのです。

投稿: | 2006/08/24 22:16

連投をやめたければ甲子園ではなくせばすむだけ
なんですけどね。その甲子園を望んでいるのは
高校球児であるのもまた事実なわけで。

あとナイターにするには応援側にたいする遠慮でしょうね。
ナイターになると当日帰宅できなる人が増えてしまう
でしょうし。

わたしは高校球児が甲子園を望んでいるのなら
現在のままでいいと思いますがね。

投稿: | 2006/08/24 22:25

>Black Sheepさん
別に四連投してなかったら通常のシーズンよりも負担がかかってないと考えるのはどうか。
通常中6日や中5日で投げている投手が中3日等になるのはよくある話。
「野球」というスポーツにはどうしたって投手が重要で、短期決戦の場合、どうしたってその一番手たるエースの負担が大きくなるというのは当然だと言いたいだけ。

>馬場さん
確かに決勝戦の場合はそうかもしれませんね。
ですが一回戦でそうなった場合、どうするんです?
次の日に繰り越されるにしても、いつ終わるかは判らない。
10分で終わるかもしれなければ、1時間以上終わらないかもしれない、やっている選手は良いかも知れないが、球場でずっと次の試合を待たなければいけない人にはそうではない。
それに、その日の試合の全てが15回で決着が付かなかったらどうするのか?
そういう時間的に不安定な状況をわざわざ作り出す必要性を感じない。

俺は次の日に16回からってするよりは、はじめから延長を30回くらいにすれば良いと思うが・・。

投稿: バラバラウッド | 2006/08/24 23:40

念仏の鉄です。遅くなってすみません。
昨日のアクセス数は21,118ヒットだそうです。これを読んでる人の中に雑誌編集者の方はいらっしゃるでしょうか。連投問題で特集組んだら売れそうですよ。

コメント欄の内容は「続」の方と錯綜してますが、整理するのも大変なので順番にいきます。

>Black Sheepさん
>メジャーには連投禁止や球数制限はありませんが、誰も100球投げた次の日に登板したりしません。

MLBには球数制限がありませんが、マイナーリーグにはあるそうです(本文の追記にリンクを張った『甲子園大会はWBCを見習え。』というエントリで多少詳しく書いてますので、興味がおありでしたらご参照ください)。メジャーリーガーは一人前の大人だからそれぞれの判断に任せる、マイナーリーガーは育成段階だからリーグ側が責任を持つ、という区別なのでしょう。高校野球が本来どちらに近いかは言うまでもありませんね。


>学校に近い文京さん
>「批判はだめ」と言われて出演を断っちゃうところが残念ですよね。

それで自分のファンだけが読む(であろう)インターネットサイトでブツブツ言ってる、というのはちょっと自己満足っぽいというか、辛口芸人っぽいというか。テレビ朝日の解説では思い切り甘口なのに活字媒体では辛口のセルジオ越後さんを思いだします。


>2006/08/23 13:40:24の名無しさん
こんにちは。

>わが子もピッチャーです。すばらしい投手になってほしい
>でも体を壊してまで辛いのを我慢してまで投げることを許している環境を何とかするべきだと思います。

そうですか。さぞご心配でしょうね。
その思いを綴って高野連の脇村会長あてに手紙をお書きになってみてはいかがでしょう。我々のような部外者・無関係者とは異なり、野球少年のお母さんは高校野球の関係者そのものです。高野連にも、少しは真剣に受け止めてもらえるかも知れません。それでいきなり状況が改善されるわけではないでしょうし、蟷螂の斧ではありましょうけれど、何かできるとしたら、さしあたりはそういうことでしょう。


>山田(昌)さん
こんにちは。

>物語は、悲痛なほど盛り上がる、と言うわけでしょうか?

そういう面は否めないでしょうね。ご指摘のメディアの責任は確かにあると思いますが、日本の野球の歴史を紐解くと、どうもメディアが介在する以前から「学校のためには腕が折れても」という精神に充ち満ちた競技だったようです。もともと日本人はそういうのが大好きで、それをいまだにひきずっている、ということなのではないかと思いますし、だからこそ厄介なのでしょう。


>質実剛健さん
こんにちは。

>青春時代は厳しい練習に練習を重ね甲子園の頂点を目指す。

Black sheepさんのご指摘のように、これはプロ云々以前の問題です。
好投手たちが、甲子園に辿り着く手前や甲子園のマウンドで壊れていく現状は、決して面白いものではないと思います。


>たけさん
こんにちは。

>投手を代えれば済む話ではないでしょうか。

今大会の駒台苫小牧も早実も、エースと他の投手の間にはかなりの力量差があったようです。負けを覚悟でエースを温存するという選択は、監督にはなかなかできないことです(極端に言えば「敗退行為」、いわゆる八百長を疑われかねません)。だからこそ、主催する側が余裕ある日程を組むなり球数制限を設けるなりして、酷使ができない状況を作るべきだろうと私は考えています。


>バラバラウッドさん
こんにちは。

>お前らは、餓鬼ですか?
>>別の日に延長16回から続ければよいではないか。
>無理に決まってるだろ、試合開始10分で終了したらどうするつもりだよ・・。
>それだけの為に交通費かけて応援に来る人達や、グラウンドを整備する人達の気にもなってみろ。
>大体10分の為に入場料を払うなんて馬鹿馬鹿しい。

競技規則に規定された正式な試合方法であるにもかかわらず、プロ野球でサスペンデッド・ゲームが行われなくなった理由は、たぶんあなたが指摘されるようなことなのでしょう。
しかし、ここで論じているのは高校生の大会なので、「交通費かけて応援に来る人達」「の気」や「10分の為に入場料を払うなんて馬鹿馬鹿しい」という理由を選手の健康に優先するのは順序が違うと私は思います。
あなたの言葉を借りれば「餓鬼の野球」なのですから、餓鬼の論理でよいのではないでしょうか。


>「阪神のホームの試合は京セラドームでやればいいじゃないか!」
とかいうやつが出てきそうだが、基本的にああいうところを一日貸切とかになる場合、「甲子園の日程がずれたから貸してちーだい?」で貸してくれる訳がない。

当日いきなり頼んでもそりゃ無理でしょうけれど(笑)、例えば準々決勝、準決勝、決勝の間にそれぞれ1日の休養日を設けるとして、あらかじめ現状より2日長い会期を確保する、というのであれば不可能ではないと思われます。

>日本シリーズやプレーオフも、「エース」と呼ばれる人の登板が通常と比べてはるかに多い。

近年の日本シリーズではエースと呼ばれる投手も先発するのはせいぜい2度までで、ペナントレース中の登板間隔とほとんど変わらないことが多いです。

>彼は一生自分が投げていればという思うを背負うことになるんだぞ?

それぞれの試合の間に休養日があれば(あるいは投球数を制限する規則があれば)、彼はそんな思いをしなくても済むわけです。

>国体とかそういう大会もあるのに甲子園だけ槍玉に挙げるのはどうかと思うぞ

今年の国体は5日間で4試合、チームによっては4日連戦もありうるという日程ですから、確かに同種の問題はありますが、しかし会期は9月末から10月ですから、今よりはだいぶ涼しいです。
夏の甲子園は「ものすごく暑くて消耗が激しいこと」「同じような日程の県予選と連続して行われること(この段階で壊れてしまう投手もいます)」「選手や監督や学校や父兄の勝利に対する執着が激しく、それだけに無理をする傾向が強いこと」の3点から、他の大会よりも特に問題が大きいと私は思います。


>たかたかさん
こんにちは。

>高校野球と似た物として、箱根駅伝がありますね

同感です。箱根駅伝に関しては、テレビの全国中継が始まってから注目度が上がり、大学サイドからのプレッシャーも高まって無理をする選手が増えた、という話も聞きます。確かにラジオ中継の時代には、大ブレーキなどというものはあまり聞いた記憶がありません。


>Black Sheepさん

ま、あまり喧嘩腰にならずにいきましょう。


>馬場さん

同感です。


>anti sankeiさん
こんにちは。
同感ですね。これも一種の虐待だと思うのですが。


>宮嶋陽人さん
こんにちは。

>早実に関して言うと、今回の場合「無償貸与」だったようです。
>もちろん、まったくの無償というわけではありません。
>ワイドショーなどで宿舎の斎藤投手を取材した映像が流れましたが、そこでこの酸素カプセルの商品名のロゴが入ったTシャツを着た斎藤投手が映っていました。

そうなんですか。貴重な情報をありがとうございます。メーカー側の持ち込みというわけですね。しかし、それはそれで何となく落ち着かない話ですね。高校の運動部がそういうものの無償供与を受けてよいものなのでしょうか。

>脇村会長になってから、不祥事に対する処分の基準が極めて現実的になった(野球部関係者「個人」がなにかやっても連座で責は問わない。唯一「隠蔽」があったときのみ厳罰に処す。これで文星芸大付属は救われてます)りもしていますし、

駒台苫小牧が3連覇に挑戦できたのも、そういう変化のおかげかと思います。大会終了後に明徳義塾の監督が復帰という記事を見ましたが、このへんのことをどう考えればいいのか、私自身はまだ判断がつきかねています。もちろん、個別事例の事情に即して処分を決めればよいのでしょうけれど、高野連がどこまできめ細かく把握しているのか(そもそも、高野連にそんな権限があるのか)。

>日程の問題は、どうしようもないでしょう。今年はたまたま雨天中止がなかったからよかったですが、年によっては二日三日延びるときもありますし。

ただ、準々決勝以降の連投を防ぐには、最低限で2日増やすだけでいいわけで、それなら手が届きそうな気もするんですけどね。


>えぞてんさん

ほぼ同感です。


>2006/08/24 22:16:15の名無しさん
こんにちは。

>残念ながら一般選抜で入学するような学校ではそのようなことは望めず、残念ながら投球数制限による保護は現実的ではないですね。

ただ、球数を制限するルールが存在すれば、各チームはそれに合わせて、ふだんから多くの部員に投球練習をさせるようになるでしょう。それでどの程度対応可能なものなのか。そう考えると、球数制限は高校野球のあり方そのものを変えてしまうルールになりますね。


>2006/08/24 22:25:52の名無しさん
こんにちは。

>わたしは高校球児が甲子園を望んでいるのなら
>現在のままでいいと思いますがね。

その結果、投手として再起不能な体になるかも知れない、などということは高校球児自身はなかなか考えが及ばないのではないでしょうか。だからこそ、大会を開催する側が最低限のブレーキをかけてあげるべきなのだと思います。


>バラバラウッドさん

>通常中6日や中5日で投げている投手が中3日等になるのはよくある話。

中3日と4連投では負担の次元が違いすぎます。
甲子園でも中3日を確保してあげているのなら、こんな議論はそもそも起こりません。

>それに、その日の試合の全てが15回で決着が付かなかったらどうするのか?

非現実的な例を持ちだすのはやめませんか?
それに、あなたがおっしゃるように「延長を30回くらい」にすると、あなたが馬場さんに対して書いている問題が、そのまま生ずるわけですが…。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/25 09:17

バラバラウッドさん

だからぁ、中3日ならいいんだって。
ボールを投げるという行為は、腕の構造上非常に負担のかかる本来よくない行為なのよ。
投手が100球投げたら3~4日の休養が必要というのは、もはや科学的常識なの。
昔は野球の練習中は水飲むなと言われた。
今は飲めと言われる。
なぜ変わったの?
科学が証明したからでしょ?
勉強って大事なのよ。
日本のプロ野球は中6日で120球投げる式ですが。
15球程度のリリーフなら、3連投など日米で見られますよ。
これはありなんです。
いくらワールドシリーズ最終戦で延長が長引こうとも、前日100球投げた先発は投げないよ。
パフォーマンスを発揮できないしね。
高校レベルでは突出した投手なら、その落ちている分が見えにくいんですよ、相手打者とのレベル差がありすぎて。

もう一つ。
延長30回?
いくら仕事が終わらないからといって、24時間仕事し続けるか?
この点で僕は回数制限賛成派で、メジャー式の決着つくまでには反対です。

投稿: Black Sheep | 2006/08/25 09:22

自分は違うスポーツをやっていて野球に関しては素人ですが、素人目から見てチームがもう一人エース級のピッチャーをつくればいいだけの話じゃないんですか?

投稿: | 2006/08/25 11:28

早実の先輩であり、甲子園を沸かせた投手でもある荒木大輔氏が赤旗日曜版8月27日号のインタビューで、早実の優勝を喜び、斉藤投手をたたえるコメントに続いて、次のように述べています。
    ◇
 気がかりだったのが連投による影響です。
 斎藤投手は準々決勝から4連投で553球。大会の7試合を通して948球を投げ抜きました。駒大苫小牧のエース田中将大(まさひろ)投手も、6試合で742球を投げました。
 私も1980年の夏の大会のとき、5日間で4試合を投げました。横浜との決勝戦の朝は肩が回らず、ひじも重く感じました。試合では球が走らず、敗れました。
 斎藤、田中両投手は結果的に最後まで投げ抜きましたが、彼らは将来性のある年代です。やはりゆとりのある日程のなかで、万全な体調のもとで試合をさせてあげなければならないと思います。
    ◇
甲子園で「大ちゃんブーム」を巻き起こし、のちに若くしてヒジの故障で苦しみ抜いた荒木氏の発言であればこそ、ぜひ高野連は耳を傾けてもらいたいと思います。

実は赤旗日曜版は、たいへん行き届いた特集を組んでまして、荒木氏のインタビューの横には「高野連医科学委員長」である越智隆弘氏のコメントが載っています。越智氏は、日本整形外科学会理事長でもある、高名な外科医です。長くなりますが、たいへん興味深い内容なので、越智氏のコメントも引用させてもらいます。
    ◇
 高野連の医科学委員長として、1993年夏の大会以降、代表校の投手の肩やひじの関節機能検査を実施してきました。各地で指導者を対象に「障害予防研修会」を開き、複数投手の育成も奨励してきました。これらは教育の場で選手生命を奪うことがあってはならないという決意からでした。
 障害予防のキャンペーンは、今後も強めていかなくてはなりません。
 ウォームアップやクールダウンといった練習前後の体のケア、休養日の設定など、成長期に見合った正しい体調管理を徹底させる必要があります。また、投球数の制限などを設けることも考えなくてはなりません。
 教育者としての指導者の認識の向上が、いっそう求められています。
    ◇
もちろん日頃の練習のときからの体調管理が大切なのは当然ですが、投手にいちばんリスクをかけているのは連投を強いる大会日程なのですから、「指導者の認識の向上」ということだけでは、決して問題は解決しません。
たいへん良心的な医師と思われる越智氏をしても、高野連内部からは「大会日程の見直し」をいうことは難しいようです。一種の「タブー」になっているのでしょうか。実に不思議なことです。

投稿: 馬場 | 2006/08/25 16:07

>2006/08/25 11:28:36の名無しさん
こんにちは。

>チームがもう一人エース級のピッチャーをつくればいいだけの話じゃないんですか?

結論としては、それはかなり難しいことだと思います。この件については次のエントリで論じていますので、よかったらご参照ください。

>馬場さん
赤旗ですか。目配りがいいですね(笑)。
荒木はプロ野球の現職の投手コーチですし、自身も現役時代に故障で大変な苦労をした人だけに、やはりこの点は見過ごせないのでしょう。
一方で、かつて松山商業で太田幸司と延長18回および再試合を投げ合った井上明という人物は、朝日新聞大阪本社の記者としてよく記事にも登場し、現役選手の健康に何の配慮もなく煽るだけの記事を書き続けています。
http://www2.asahi.com/koshien/88/news/TKY200608210161.html
まあ、肩や肘に故障をしても朝日の記者は務まるのかも知れませんが…。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/26 13:28

サスペンドで困るのは、グランドキーパーじゃあねえよ。
マスコミが困るの。枠取ったのに10分で終了じゃあ駄目ってこと。
あと、連投して視聴率凄い良かったでしょ?
観客の大多数が、投手寿命より、その場で燃え尽きることを
望んでいるの。
そして、高校生やその親は、そんなヤクザ主催の野蛮な見世物
に進んで生贄になりに来た馬鹿どもなんだからほっとけ。

プロに行きたいのなら、スカウトは甲子園での成績なんて気にしないから手を抜いて負ければいいだけ。

投稿: 馬鹿ばっか。 | 2006/08/27 18:10

>馬鹿ばっか。さん

こんにちは。
あなたは、なぜそこまで強く現状維持を望まれるのですか?
現状から利益を得ている人々から「○○なんだから余計な口出しをするな」と言われるのなら理解できるのですが、必ずしもそういう立場の方ではなさそうですね(他にもいくつかあった異論も同様です)。
なぜ利害関係のない第三者が、当事者の代弁をして、批判者の口を封じようとするのでしょうね。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/27 22:26

>鉄さん

現状維持を望む(または別に変えなくていい派)人は
①利害関係にある人
②スポ根どS野郎
③自分さえ幸せなら世の中の不条理なんかどうでもいい奴ら
に大別されるのでは?
ふたつ↑の人は③でしょう。
以前出てきたのは②でしたね。
今のところ①は登場してきていないような。

逆に僕が当事者でもないのに現状に異論を唱えたいのは
③の真逆、世の中の不条理に無関心でいられないからです。
これまでも職場の不条理に真っ向勝負で挑み、結果職場を離れることになったりと、まぁ不器用に生きてきましたが。
人間そこそこ成長すると、自分の幸福だけを追求することに飽きてきます。馬鹿ばっか君も早くそうなればいいのに。
ただやはり、10分で試合が終わるのは弊害が凄すぎますよ。
いくらアマチュアスポーツとはいえ、もはや大金がからんでますからね。
アマだからという理論はもはや世界のどこにいっても通用しません。
アマでも金を稼いでいる(奨学金も含む)でしょ。
甲子園は純粋なアマではないと思いますよ。

投稿: Black Sheep | 2006/08/28 12:24

>かつて松山商業で太田幸司と延長18回および再試合を投げ合った井上明という人物は、朝日新聞大阪本社の記者として

うわー、甲子園優勝投手で、伝説の決勝再試合の当事者で、そして朝日新聞運動部記者ですかー、もうなんというか「甲子園」に捧げられた人生ですね。「甲子園」という「魔物」に呪縛された人生というのか・・・。うーん、なんというか凄まじい人生ですよねぇ。

鉄さんご紹介の記事のなかで、両投手の「疲労度」がリアルに記述されているところに興味を引かれました(下記に引用)。以前だったら「身体は本当にきつかったけど、根性で投げた」みたいにボカしてしか語れなかった部分が、具体的に語れるようになったあたり、「タブー」が少しずつ解除されてきているのではないでしょうか。

(井上)
200球以上投げた疲れは、宿舎に引き揚げてから出た。食事はのどを通らず、体の火照りと、神経の高ぶりでほとんど眠れなかった。そして、朝、起きると肩といわず腰、足まで全身にきりきりと痛みが走った。アイシングや専属のトレーナーなどなく、風呂に入るのが唯一の体のケアという時代だった。

(太田)
37年前、18回を投げ抜いた翌朝は、目が覚めると体中がバリバリに張って、起きあがれなかった。そしてまず脳裏をよぎったのは「マウンドに上がれるのか」という不安だった。今はマッサージやケアが万全だけど、当時は試合後、後輩に背中をもんでもらう程度だった。それでも甲子園に再び来ると大勢の観客に後押しされて、気分が高揚した。だから投げられた。

もちろん、記事の文脈では「偉大な先輩たちに比べると、斎藤・田中の両投手はまだしも恵まれているのだよ(だから文句言うな)」という意味になるのでしょうが、先入観なくこの記事を読んだ人は「こんな酷使を高校生にさせてはいけないよなぁ」と素直に思うと思います。朝日新聞の意図とは別に(笑)。やはり「タブーの解除」が多少は進んでいるようです。

投稿: 馬場 | 2006/08/28 12:29

>Black Sheepさん

>③自分さえ幸せなら世の中の不条理なんかどうでもいい奴ら

うーん、馬鹿ばっか。さんの書き込みを読むと、あまり幸せそうには感じられないんですが(笑)。


>ただやはり、10分で試合が終わるのは弊害が凄すぎますよ。

私自身はそんなにサスペンデッド・ゲームにこだわっているつもりはないんですよ。まずルールに明記された対処法から紹介するのが物の順序だろうと最初に書いただけで(休養日を設けろ、という主張は以前に何度も書いてますし)。

サスペンデッド・ゲーム。休養日。投球数制限。酷暑を避けた時間帯での開催。涼しいドーム球場への変更。1試合のイニング数の短縮(本文には書いてませんけど)。
さまざまな対処法があり、それぞれに一長一短があります。比較検討して、手を付けられる部分からどんどんつけていけばいい。いろんな方からのご意見で長短が明確になっていけば、それでよいと思っています。


>アマでも金を稼いでいる(奨学金も含む)でしょ。

間接的にはそう言えます。
しかし、甲子園大会そのものから出場料や賞金を得ているわけではない(交通費と宿泊費は出ていますが)。
やはりどこかで線を引いた方がいいと私は思いますし、引くのならそのへんでしょう。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/29 12:40

>馬場さん

>先入観なくこの記事を読んだ人は「こんな酷使を高校生にさせてはいけないよなぁ」と素直に思うと思います。

だとよいのですが。今の私は先入観ありすぎでニュートラルには読めなくなっているかも知れません(笑)。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/08/29 12:42

甲子園とは、夢であった時代がありました。しかし軍国主義の遺産でも在ると思います。私も野球に携わるものとして甲子園というトーナメントを残すことはあっても高野連は必要ないのかもしれません。ちなみにメジャースカウトの方は一試合何球以上投げた選手は寿命が短いとの認識があるようです。

投稿: yuukichi murawoka | 2006/09/06 20:08

>yuukichi murawokaさん

こんにちは。

>しかし軍国主義の遺産でも在ると思います。

軍国主義よりもっと前から、日本野球は旧制高校や大学の中で、こういう性質のものになっていたようです。

>ちなみにメジャースカウトの方は一試合何球以上投げた選手は寿命が短いとの認識があるようです。

斎藤・田中両投手が参加した日米高校野球に関連して、アメリカの野球関係者の談話(というか絶賛の声)もずいぶん紹介されていましたが、私の目に触れた範囲では、連投に関するコメントはありませんでした。同行の取材陣、誰もそういう質問はしないんですかね。

投稿: 念仏の鉄 | 2006/09/08 09:55

年も明けて、選抜出場高も決まり、
<連投>問題、3月になれば再燃するでしょうね。
僕はジャーナリスト岡崎さんの書かれていることに
全面的に賛成なんですが
(ベスト8、準決、決勝の間に1日づつ休養日を設ける。)
どうせなら、
メダル授与も銅メダルまで
授与するようにしたらいいんじゃないかと思います。
決勝の前日に準決勝敗者で3位決定戦をおこなって
その勝者に3位の賞状とメダルを授与すればいいとおもいます。3位の学校は最後は勝利で終われることですし、
賞状、メダルがあればすごく名誉なことです。
誇れます。

せめて
決勝の前日は
<休養日>とするか、または3位決定戦と、するかして
決勝戦を争う、頂点を狙う2チームに休養をさせることが
健全と考えるのが<常識の範囲>でしょう。

ネットを利用した著名運動など
広範囲の世論喚起を考えてもいい時期
なのかもしれません。

さて
高校野球第88回選手権はもう終わってしまったこと
ですので、年も変わり今更の感は否めませんが、、
、、もし88回を検証をされる(連投について)のであれば、

講談社刊、ハンカチ王子と老エース(単行本)
朝日新書 早実対駒大苫小牧(新書)を
読んでみるといいと思いますね。

講談社の本は、文章、大袈裟に感じるかもしれない部分も少々ありますが、著者の内包する<情熱>は、それを差し引いても、強く読み手の心を打つもの。
この種のスポーツ本で、久々に、<感動>しました。

朝日新書の本はスポーツジャーナリストの共作だけあって、内幕っぽい切り口、読み手をちゃんと楽しませてくれます。

この2冊の本を読んで
今の高校野球ってのは、ここまで<すごい>のか!
そんな感想を持ちました。

投稿: ケン。 | 2007/02/05 01:54

>ケンさん
どちらも評判のいい本ですね。少し時間をおいてから読んでみようと思っています。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/02/05 23:01

 初めまして。
 せめてサスペンデッド・ゲームにすべきだと思いました。
 韓国の高校野球では翌日延長13回からサスペンデッド・ゲームだそうですが、それでもエース投手が連投で投げすぎることが問題視されているようです。
 延長戦の途中から始まるということは、最初からいきなりサヨナラのピンチなので、見ている側としては楽しいような気もします。

投稿: かづき | 2007/08/27 23:59

>かづきさん
こんにちは。韓国ではサスペンデッド・ゲームが採用されてるんですね。12回打ち切り&サスペンデッドというのは、まず妥当な線ではないでしょうか。

それはそれとして、こういうことを有力議員が国会で問題にするというのは興味深いですね。日本の政治家は、ストライキとか裏金とか生臭い話の時には身を乗り出してきますが、スポーツそのものについては興味がないようで残念です。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/08/28 10:53

 念仏の鉄さん、こんにちは。
 韓国では先日、国家人権委員会が高校生投手の酷使は人権侵害だとして、対策を取るようにとの勧告を出しました。
 野球関係者や野球ファン以外の目から見ると、やはり度が過ぎると思われるようですね。
 韓国の高校野球といえば、野球部はろくに授業も受けずに練習に明け暮れて、次々と行われる全国大会に有力選手は片っ端から出場して、大会の成績に進路が懸かっている、という感じです。エースを酷使するにはそれだけの理由があるので、現場の判断などではなかなか解消出来ない問題のようです。
 外部からの力で酷使を止めることが大事でしょうし、そのためにはまず、投手の投げすぎは問題だと野球ファンが考えることが大事なのだろうと改めて思いました。

 去年のアジアシリーズで中日ドラゴンズに勝ったSKの金廣鉉、彼はちょうど斎藤・田中と同学年なのです。斎藤四連投の二ヶ月半ほど前に、金廣鉉が延長15回を一人で投げ抜いたことが酷使論議を引き起こしました。12回サスペンデッド・ゲームなので2日間に渡って、なのですが。
 ちょうど同じ時期なんですよね。

投稿: かづき | 2008/03/28 23:21

>かづきさん
韓国の高校サッカーは、限られた数の高校にしかサッカー部自体がなく、その段階で激しい選別が行われると聞きましたが、野球でも同じような状況なのでしょうか。
野球もサッカーも韓国は日本に和をかけて精神主義という印象がありますが、それでも外部から批判があるというのは健全ですね。

投稿: 念仏の鉄 | 2008/03/30 00:24

はい、そうです、野球部も部自体がある学校が少なく、選抜が厳しくて、ごく限られた生徒しか野球部に入ることが出来ません。
精神主義もひどいです。
似たような状況なので、比較しながら見てしまいます。
でも、一回戦の複数球場使用も、ナイター試合も、12回打ち切りサスペンデッドゲームも、韓国では当たり前のように行われていることを考えると、甲子園の魔力は怖いなぁと思います。

鹿児島工業の再試合は、控え投手の予想外の好投という素敵なドラマになって、ほっとしました。

投稿: かづき | 2008/03/31 22:33

>かづきさん
そうですか、韓国の高校野球もサッカーと同じなんですね。

>でも、一回戦の複数球場使用も、ナイター試合も、12回打ち切りサスペンデッドゲームも、韓国では当たり前のように行われていることを考えると、甲子園の魔力は怖いなぁと思います。

アメリカでも学生野球やマイナーリーグでは球数制限が普通のようですし、日本でもプロは先発なら中5日も休ませる。日本の学生野球だけが突出していますね。

投稿: 念仏の鉄 | 2008/04/01 10:02

念仏の鉄さん、こんにちは。
暑い日が続きますね。先日プロ二軍のデーゲームを見に行きましたが、途中で審判が熱中症になったらしく審判二人で試合を審判してました。選手も二人ほど倒れたようです。
甲子園はもっと暑いのかなぁと思いました。

その後の韓国高校野球界なんですけど、2009年から北京五輪で採用されたタイブレーク方式が採用されました。延長戦にはいると、すぐ十回からタイブレークです。
甲子園大会で採用されることはまずない、と思うのですが、タイブレークって、学校とは関係ない無責任な観客にとってはとても面白いシステムです。これまで好投していた(乱打戦の末の延長戦って少ないですよね)投手がいきなりピンチを背負うんですから。無死一二塁からバントで一死二三塁、スクイズか内野ゴロでまず1点、というのがセオリーなんですが、セオリー通りに進まないのが面白いんです。意地悪な見方かもしれませんけど、精神的にも技術的にも未熟な高校野球ならではのドラマが詰まってる気がします。
日本でも採用されたら面白いのにといつも思ってます。
これで、「延長戦での投げすぎ」については、韓国ではひとまず解決のようです。

同じような精神主義&勝利至上主義なんですけど、韓国ではエースの連投問題はあんまりないみたいです。
エースと心中してしまうのはそんなに強くないチームで、強豪校は決勝に備えて準決勝ではエース温存してます。打線が頑張ればエースを休ませた上に来年のエースに経験を積ませられるし、エースが引っぱり出されるようだと決勝が厳しくなるというわけです。
日本では、エース連投って勝利のためには有効な戦術ですよね。エースが大事ってところは一緒なんですけど、『エース温存』と『エース連投』、彼我の違いがちょっと不思議です。

今、韓国高校球界は改革の真っ只中で、来年からは週末リーグをメインとして、全国大会も統廃合されるようです。
それは良いことだろうと思うのですが、伝統ある大会がなくなってしまうことがとても淋しいです。
私は李承燁選手のファンなのですが、李選手が優勝投手となった青龍旗大会も消えてしまうのかと思うと辛いです。
甲子園大会がなくなることはないと思いますが、改革を重ねて末永く続いてほしいなぁと思います。
(昔の記事に長々とすみません)

投稿: かづき | 2010/08/27 23:17

>かづきさん

ご無沙汰しました。

テレビの天気予報で「外出は控えましょう。運動をしてはいけないレベルの暑さです」と言ってる端から甲子園の中継が始まる、というシュールな夏でしたね。
選手はもとより、観客の生命にかかわるんじゃないかと心配するような暑さでした。

タイブレークは、北京五輪で採用されていましたね。都市対抗や日本選手権でも採用されて、何度か実際に行われたようです。私自身は実際に生で見たことがないのですが、妙な緊張感が生まれそうですね。

しかし、韓国の学生野球はドラスティックに改革が進むのですね。サッカーにおける鄭夢準のような先進的なボスがいて、どんどん事が進むということなのでしょうか。個人の力に頼らずに改革が進むとしたら、凄い組織ですね。

>甲子園大会がなくなることはないと思いますが、改革を重ねて末永く続いてほしいなぁと思います。

この点は同感です。4年前に書いた批判がほとんどそのまま有効という現状を見ると、手遅れにならないうちに、と願うばかりですが。

投稿: 念仏の鉄 | 2010/08/28 22:51

念仏の鉄さん!
韓国高校野球の週末リーグ構想は確かサッカーから来たんです。
詳しく知らなくて申し訳ないんですけど、でどころはたぶん一緒ですね。
野球ばかり見ていても分からないですね。ありがとうございました!
野球部が授業を受けられないのはおかしい、皆が授業を受けているときに大会があるのはおかしい、ということで週末リーグになったようです。
で、週末リーグに移行記念にまた野球大会があるみたいで、ホントに野球大会が好きね、という感じです。
青龍旗大会なんて大韓民国の歴史より古かったりして、昔から甲子園大会は人気だったんだな~と思ったりもします。

「日本では授業も受けて野球もするのに、韓国では野球ばかり」というマスコミ報道を見るたびに、日本も良いトコばかりじゃないよ、と言いたくなります。
「甲子園は連日満員でテレビ中継も全試合あるのに、韓国では云々」という報道を見ると、日本の状況の方がおかしいんじゃない?と思っちゃいます。
もちろん、日本での状況を問い直すのは、韓国じゃなくて日本の報道がすべきことなんですけど。

タイブレーク、北京五輪で岩瀬が打たれたときは嫌いだったんですけど、高校野球で見たらはまりました。
先日の世界大学野球選手権でもあってましたけど、レベルの高い野球より高校野球の方が面白い気がします。「妙な緊張感」に負けちゃうんです、守備側も攻撃側も。より負けた方が負けです。
「未熟な高校生をあえて過酷な環境に放り込んで奮闘を楽しむ」という点では、酷暑下の連投に感動するのと少し似ているんだと思います。

選手や観客もですけど、審判の健康状態を本気で心配してました。
毎年、夏休み期間中の二軍戦は子どもたちがいっぱいなんですけど、今年はまったくいませんでした。
子どもたちの方が賢いというか、本能が生きてますね。

投稿: かづき | 2010/09/03 23:48

>かづきさん
>韓国高校野球の週末リーグ構想は確かサッカーから来たんです。

そうでしたか。
韓国ではサッカーと野球の間に対抗意識とか、一方が他方を見下すような変な関係性は希薄なんでしょうかね。だとしたら羨ましいですね。

>「未熟な高校生をあえて過酷な環境に放り込んで奮闘を楽しむ」という点では、酷暑下の連投に感動するのと少し似ているんだと思います。

まあ、普通の試合の中でも、いったん崩れ始めると、とめどなく崩れる、というのは高校野球の特徴かも知れません。このイニングは終わるんだろうか、と傷ましい気持ちになるような試合が、1大会で確実に数試合はありますからね(今年は決勝もそんな試合になってしまいましたが)。

>選手や観客もですけど、審判の健康状態を本気で心配してました。

ああ、確かに。年配だし鍛え方も選手ほどではないだろうし、厚着ですしね。

ところで、とうとうプロ野球選手にも熱中症で倒れる選手が出てしまいました。

<オリックスが4時間半をかけて猛暑のデーゲームを制した。神戸市内の最高気温は35度。熱中症で観客20人が救護室に運び込まれ、2人が救急車で搬送されるほど過酷な条件だった。>
<大引啓次内野手(26)の猛打賞となる適時打で勝ち越した。ところがそのヒーローは四球を選んだ6回終了後、ソフトバンク山崎に続いて暑さで体調不良を訴えダウン。岡田彰布監督(52)は「熱中症ちゃうか。病院で点滴したらしい。明日は無理とちゃうか」。大引は運ばれた神戸市内の病院で熱中症と診断され、点滴治療を受けた。>
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20100905-674619.html

これが9月の出来事ですからね。選手会が「夏のデーゲームを減らして欲しい」とNPBに要望したそうですが、やむなしと思います。観客の安全にもかかわりますし。
こんな気候が何年か続くようなら、プロ野球もサッカー並みに「春秋制」を検討しなければいけなくなるかもしれません。

投稿: 念仏の鉄 | 2010/09/06 01:20

14年後から失礼いたします。笑

コロナ禍で動画を漁る時間が増え、youtube上で、斎藤佑樹投手をネタにしたり馬鹿にしている動画やコメントをみて悲しくなり、当時の実力が本物であったことを証明しようと色々と記事漁っていたところ、ここに辿り着きました。

当方、大学まで野球を続け、今では指導する側の一人です。
今でこそ投球過多を懸念する声が増えたものの、当時からここまで意義を立てている方がいらっしゃったことに感銘を受けております。
当時の自分は中学生ながらに、こんなに連投して最終回に147km/hも投げれてすごいなぁと感じていたのを覚えております。

当時はまだ、エースの連投は当たり前で、そんな「当たり前」に疑問を持ち、考え続けることが我々の使命の一つであると再認識させていただきました。
素敵な記事をありがとうございました。

投稿: ken | 2020/08/19 18:10

>kenさん

14年も前の文章を発見して真剣に読んでくださって、ありがとうございます。

高校生の投げすぎが問題だということが、ようやく高野連にまで認識されるようになってきて、少しづつでも物事は変わるものなのだなと思う今日このごろです。

当時は斎藤投手とともに田中将大投手の肩や肘にも危惧を抱きましたが、MLB入りしてから肘に問題が発見されたものの、大きな手術や欠場をすることなく安定した活躍を見せていることに安堵しています。

指導の現場についてはまったく素人なのですが、最近面白かったのは小笠原道大氏が昨年、中日の二軍監督時代の経験をまとめた「二軍監督奮戦記」という本で、最近の選手はトレーニングに関する情報が豊富なためか、投球や打撃のフォームはよく整っているけれど、本当の体力がないので、プロの練習に耐えうる体力を養うのに数年かかる、と書いてあったのが印象に残っています。
どの分野にも言えることですが、子供たちが時代の影響を受けて変わっていくのだから、教える側もまた変わり続ける必要があるのでしょうね。

投稿: 念仏の鉄 | 2020/08/22 14:54

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