« ギャラリー・台中棒球場報告(おまけ)。 | トップページ | 「外国人選手だけFA扱い」の謎。 »

で、野球界は北京五輪をどうするのか。

 台湾ギャラリーのゆるい文体から元に戻すのも何となく気恥ずかしいので、しばらくこのまま行って見ようかと思います。

 そういうわけで台湾で3試合見てきたのですが、台湾の夜は寒い、というのが意外でした。12月とはいえ、日中は陽射しが強くて、Tシャツ一枚でも充分なくらいだったのに、日が暮れると急速に気温が下がります。
 冬物のコートは成田空港でお役御免だと思っていたのに、結局は毎晩着込んで観戦することになりました。とりわけ台湾と戦った第3戦の夜は、左翼後方から終始強い風が吹きつけ、体感温度はかなり下がりました。グラウンドで戦っていた選手たちにとっても、やりづらいコンディションだったことでしょう。

 北京五輪予選を兼ねたアジア野球選手権は、3勝無敗で日本が優勝し、北京行きの資格を手にしました。この大会で五輪出場が確定するのは1位チームのみ、という厳しい条件だっただけに、監督や選手たちにのしかかった圧迫感は、並大抵のものではなかったと思います。総合的な力量では首位通過が順当ではあっても、「勝って当たり前」という状況はやりづらいものでしょうし、韓国や台湾には総合力では優っていても好投手がいるのも事実。誰かがたまたまその夜に一世一代の好投をしてしまったら、そうそう点が取れるものではありません。
 現地では日本の報道に接する機会はほとんどありませんでしたが、ちらっとテレビに映った優勝後の星野監督の表情は、強烈なストレスに晒された憔悴と、そこから解放された安堵感を如実に示していて、もともと体調に問題を抱えている60歳の人物には過酷な立場なのではないかとさえ感じました(時節柄、代表監督の健康状態にはどうしても神経質になってしまいます)。

 国際大会のアジア予選を3夜連続で観戦するのは、私にとっては2003年のアテネ五輪予選(札幌ドーム)、2006年のWBCアジアラウンド(東京ドーム)に続いて3度目でしたが、日本側スタンドの盛り上がりは今回がもっとも強かったように感じます(これまでは応援団のいる外野スタンドから見ていなかったからそう感じるだけかも知れませんが。台中洲際球場には外野スタンドがないので、応援団の人たちはベンチの後ろで仕切っていました)。わざわざ海外までやってきただけあって、日本代表を応援しようという姿勢が強く、傍観者的な観客は少なかったようです。
 それはつまり、日本代表というチームのステイタスが高まり、価値を認める観客が増えてきたということなのでしょう。

 日本代表チームのステイタスは、プレーする側にとっても確実に高まっているようです。台中で見た野手陣では、WBCに参加しなかった(あるいは参加しても出番の少なかった)選手のプレーが印象に残っています。
 自在に打ちまくった阿部をはじめ、稲葉やサブローといったベテラン選手のひたむきさ。懸念されていた四番打者・新井が、丁寧にミートするバッティングを心がけていたのも真摯さを感じました(WBC第2ラウンドの韓国戦で、代打に出て場違いな大振りで三振した姿の残像が焼き付いていただけに)。台湾戦で大差のついた最終打席、もうホームラン狙ってもいいよ、とつぶやいたら、本当にホームランが出ましたが、これも右方向。頑張った3日間へのご褒美のように感じられました。
 本来なら主軸に座ったであろう小笠原、福留、高橋由伸、松中らがそれぞれの事情で参加できませんでしたが、彼らに代わって国際舞台に立った選手たちは、きちんと役割を果たしました。WBC組に溶け込むのに必死だった、というようなコメントを誰かが(稲葉だったかな)していたように、WBCでの世界一は、テレビで見ていた選手たちにとっても大きなものを残したようです。

 一方の投手陣は、国際経験どころかプロ経験そのものが浅い3人の先発投手が、それぞれによく投げたと思います。特に初戦の涌井。フィリピンの拙守で5点をリードしたものの、以後は拙攻続きで追加点のとれない展開の中で、涌井は打線のたるんだ雰囲気に一切影響されることもなく、フィリピンを完璧に抑え込んで攻撃へのリズムを作っていました。
 そして、何といっても重厚なブルペン。
 3試合を通しての圧巻は、韓国戦での上原でした。
 体中から焦げた匂いがしてきそうなほどヒリヒリする思いで見つめていた試合の中、ライト線の外側に設けられたブルペンからマウンドに歩いてくる上原の姿は、それを見ただけで「ああ、彼がこの辛い試合を終わらせてくれる」と思えるだけの何かを放っていました。マウンドに立って投球練習を始めると、2、3球見ただけで、それは確信に変わりました。川上や岩瀬のような投手ですらあれほど苦労してしまう局面で、ポンポンとストライクをとって打者を追い込んでいく上原は、まったく別格の人でした。
 台湾戦でも、終盤に上原と藤川がブルペンで並んで投げている姿は、これ以上なく頼もしく感じられたものです。9回、ブルペンで投球練習を終えた上原が、渡されたペットボトルの水で口を潤し、5人ほどのスタッフ(リリーフ陣?ウインドブレーカーを着ていたので誰かはわかりませんでしたが)と拳を合わせてマウンドに向かうと、これでお役御免だと矢野や他のスタッフがベンチに引き上げていったのも印象的でした。

 宮本は一塁コーチを務め、二塁走者に外野手の守備位置を伝えたり、こまごまと指示を与えていました。選手が便宜的にやっているというよりはコーチが本業のように見えるほどでした(宮本が試合に出ている間は井端が代わりをしていました)。
 矢野はブルペン捕手を務めて、試合中に何度もベンチとブルペンを往復していました。外野手のキャッチボールの相手をしていたのは、荒木か森野だと思います(背番号が見えないのでよくわかりませんでしたが)。エース扱いされて当然なのに中継ぎに回った川上、普段より長いイニングを投げた岩瀬。星野監督が中日や阪神で使った選手たちは、しんどくて日の当たらない役回りを任されていたようです。そういう面も含めて、いいチームだったのだろうと感じます。

 しかし一方で、これはいったいどういうチームなのだろう、という思いが消えることもありませんでした。
 私が目の前に見ていたチームを定義するなら、「NPBの日本人選手のベストチーム」というのがもっとも近いでしょう(プロ入り前の長谷部がいましたから、正確さを欠く表現ではありますが)。
 あえて言えば、そこにいたのは3種類の選手たちです。「MLBに行かない選手」と「MLBに行けなかった選手」と「MLBにまだ行っていない選手」。
 上述した故障等での欠場者たちはともかく、日本のベストチームを作るなら、松坂と黒田と大塚と城島とイチローと松井秀喜と松井稼頭央と岩村と井口と田口と斎藤隆と岡島は当然入ってくるはずです。こういう選手たちをあらかじめ除外した「日本代表」というものを、どう捉えたらよいのでしょうか。

 これは別に日本固有の問題というわけではありません。
 前にも何度か書いてきましたが、オリンピックにおける野球という競技自体が、大きな矛盾をはらんだ存在です。現時点で正確な情報を持っていませんが、MLBは今回も選手の派遣を認めないだろうと思います。だとすると、USAのみならず、ドミニカやメキシコ、カナダ、日本、韓国、台湾、オーストラリアなど、キューバを除く有力国ではことごとく、最高級の選手が出場しないことになります。
 それは一体どう定義すればよい大会なのでしょうか。
 そこで優勝することに、どういう価値があるのでしょう。

 念のため言っておくと、これは反語ではありません。オリンピックでの優勝に価値がない、ということではない。何らかの価値はあるでしょう。日本国内ではオリンピックの地位は特権的に高いものとして扱われていますから、どんな競技でもおろそかにはできません(サッカー界では実質的にU-23ワールドカップに過ぎないはずのオリンピックが、どうかするとフル代表並みの注目を集める理由のひとつもそこにあるのだろうと私は思っています)。
 ただし、そこで野球が金メダルを取ったとしても、例えばバレーボールや柔道の金メダルとは意味が違います。野球のWBCにおける金メダルとも違う。
 では、どう違うのか。野球日本代表がオリンピックで金メダルを獲得することには、一体どんな意味があるのか。日本野球にとってどうなのか、世界の野球界にとってはどうなのか。

 日本代表にプロ野球選手が派遣されるようになって、これが3度目の五輪(2000年のシドニー五輪とその前年の予選では人数を限定したプロアマ混成チームでした)になりますが、プロ選手が参加する意味については、うやむやにされたままです。
 もともとアマチュア選手の大会であった五輪にプロ選手が参加し、遂にはアマチュア抜きでプロ選手だけが出場することになったのはなぜなのか。日本の野球界にとって、これはどういう意味を持つ大会になっているのか。そういう意義付けがあって、はじめて代表チームが選考できると思うのですが、実際には「もはやアマだけでは勝てない」という以上の説明を、私は聞いたことがありません。それ以外のことは、ずっとうやむやのうちに進んできた、といっても過言ではないと思います。

 これも何度か書いてきたことですが、野球日本代表チームの母体は、NPBではありません。代表チームの公式サイトを見ればわかりますが、「全日本野球会議」という組織が選出母体です。
 この「全日本野球会議」は、日本にものすごくたくさんある野球の競技団体の代表が寄り集まった会議で、組織としての実体はありません。

 そもそも、オリンピックに選手を派遣することができるのは日本オリンピック委員会(JOC)の加盟団体だけです。NPBはJOCに加盟していません。
 実際には「全日本アマチュア野球連盟」という団体が派遣元になりますが、全日本野球会議の組織図を見ると、これは「国際大会に参加する場合の共同付属機構 JOC加盟」と説明されており、いわば名義貸し団体のようです。
 社会人野球の団体である「日本野球連盟」の中に「全日本アマチュア野球連盟」のコーナーがあるのですが、規約の第1条に「本連盟は、全日本アマチュア野球連盟といい、外国に対しては、Baseball Federation of Japan(略称B.F.J.)という。」と定められています。英語名では「アマチュア」の文言が消えていることがわかりますね。
 一方、「日本野球連盟」の英語名はJAPAN AMATEUR BASEBALL ASSOCIATIONです。こちらは英語名だけに「AMATEUR」の文字が入っている。外国の人から見たら、わけがわからないと思います。
 全日本アマチュア野球連盟が、対外的にはアマチュアの団体でないふりをしながら(あるいは、国内だけでアマチュアのふりをしながら)、プロの監督とプロの選手による日本代表を、オリンピックに派遣する。
 こんなわけのわからないことを、いつまで続けるつもりなのでしょうか。

 そういう根本的な歪みを放置したまま、「北京で悲願の金メダルを」「オリンピックに野球の復活を」などという情緒的なスローガンを掲げ、ファンを煽動している人々がいるわけです。具体的に誰かは知らないけれども間違いなくいる。
 監督や選手には「北京に行ってもらわなければ困る」などとプレッシャーをかけておきながら、自分たちがすべき仕事は棚上げにしている。そんな人たちを私は憎みます。星野監督がどんな思いでチームを率いてきたのか、選手たちがどれほど真摯に戦ったのか。グラウンドでのプレーが真摯であればあるほど、彼らを送り出す立場の人たちが、そのプレーの価値をきちんと裏書きしてあげるべきではないかとの思いも強くなります。

 実際に、すぐに厄介な問題がやってきます。
 北京オリンピックの開催期間は8月8日から24日まで。野球が行われるのは、Wikipediaによれば13日から22日までの10日間です。今回の予選では10月30日から合同自主トレが始まりました。ほぼ1か月の準備期間をとっています。シーズン中なら体はできているから、それほどは要らないかも知れませんが、遅くとも8月初めごろには集合することになるでしょう。
 プロ野球にとっては書き入れ時の夏休みに、約3週間にわたって、もっとも優れた日本人選手が二十数人不在になるわけです。

 アテネ五輪の時には「1球団2名まで」との制限を設けることで公平を図ったわけですが、当時と今とでは代表チームのステイタスが違います。同じことをやればメディアやファンから猛然と非難を受けることでしょうし、星野監督もお得意のメディア操作技術を駆使してフリーハンドを手にしようと工作することでしょう。となれば、負担は各チーム公平に、ということにはなりづらい。今回の予選では、たとえば中日から川上、岩瀬、井端、荒木、森野が選出されました。この5人がいないまま3週間も戦うペナントレースを、我々はどう捉えればよいのか。
 また、オリンピックでの試合時刻が夜になれば、日本での試合とまともに競合してしまいます。

 そんな時期に、プロ野球は試合をどうするのか。
 実はすでに半分は結論が出てしまっています。セ・リーグは11/27に来年の試合日程を発表しました。8月にも試合は組まれています。オリンピックの準決勝・決勝が行われる22、23日は試合がない、と発表時の報道では伝えられています。また、8-11日の4日間も、週末なのに試合がないので、壮行試合が行われるということかも知れません。
 8/1のオールスター明けから23日までの12試合を、セ・リーグは代表選手抜きで普通に行います。仕方ないから目をつぶって気にしないことにしよう、ということでしょうか。五輪期間にはペナントレースを中断しセパ合同でカップ戦を行うとか、考えられる手はあると思うのですが、あまり活発に議論が行われた形跡はありません(外に漏れてこないだけかも知れませんが)。
 優勝争いが佳境に向かい始める時期にチームを離れて北京に向かう選手たちが、思い切ってプレーできるものなのでしょうか。後顧の憂いなく送り出してあげよう、という日程でないことは確かです。

 このように見てくると、野球界を動かしている人たちが「プロアマの断絶問題をどう解決していくか」とか、「五輪期間中の試合をどのような形にすれば、代表選手が気持ちよくプレーし、ファンにとっても納得のいくペナントレースになるだろうか」とか、五輪出場に伴う問題を根本的に解決しようと、真摯に考えて取り組んでいるようには、なかなか見えづらいのが現実です。むしろ、そういうことは先送りにしてとりあえず今回をしのげばいい、というやり方に見えます。

 台中で、選手たちは懸命にプレーし、誰もが満足する結果を勝ち取りました。監督やコーチも同様だと思います。北京五輪の本番でも同じように彼らは懸命にプレーすることでしょう。
 彼らを送り出した人たちは、それを見て何とも思わないのでしょうか。日本野球の将来が君たちにかかっている、とか何とか言ってプレッシャーをかける前にやることがある、とは思わないのでしょうか。

 五輪予選突破の重圧と、それを突破した喜びは、アテネ五輪の時も同じでした。代表チームが孕んでいた矛盾も同じです。そしてその矛盾は解決されることなく、五輪本番でも、すべて現場のコーチ陣と選手たちに押し付けられた。その結果が銅メダルでした。キューバならともかく、オーストラリアに負けた現実に、選手もファンも失望しました。しかし、その過程が追及されることはなかった。
 今度もまた、同じことが繰り返されるのでしょうか。私はそんな光景を見たくはありません。


関連記事:星野仙一が代表監督にふさわしいと考える理由。

|

« ギャラリー・台中棒球場報告(おまけ)。 | トップページ | 「外国人選手だけFA扱い」の謎。 »

コメント

こんにちは。観戦ご苦労様でした。
自分は、そうした野球界の矛盾、それを放置し続ける胴元に対して、現場は至上の勝利を掴むこと、掴み続けることによって変化を生み出そうとしているのだと感じました。WBCでの優勝などは特にそれを感じました。

野球に関する世界大会に日本が優勝し続ける事によって、やがてMLBも姿勢を変え本腰を入れ、それを日本が(と言うよりNPBが)受けて同様に変わっていく、そうした流れが生み出されていくものなのかな、と思ったりします。単なる個人的な希望かも知れませんが。

しかし、今回の予選を観ていても日本球界は監督はじめ首脳陣、プレーヤーの層が本当に厚く、それほど詳しくないものが見てもその陣容や内容が高度で素晴らしい事に気づかされます。とてもエキサイティングで楽しかったですね。

投稿: hide | 2007/12/06 17:21

>hideさん

>自分は、そうした野球界の矛盾、それを放置し続ける胴元に対して、現場は至上の勝利を掴むこと、掴み続けることによって変化を生み出そうとしているのだと感じました。WBCでの優勝などは特にそれを感じました。

WBCは、確かに日本にとってそういう位置づけの大会だったと思います。
一方、オリンピックは日本人にとっては特別な存在らしく、そこで金メダルを目指すことに対しては、大抵の人が思考停止して、最優先事項だと考えてしまう。だからこそ難しい。

現実にはMLB主導のWBCがそれなりの成功をおさめた以上、MLBが五輪に意欲を持つことは考えにくいように思います。IOCにとっても、集客が望めず、施設をわざわざ作らなければならないような競技は、メリットが少ない(アメリカや日本で五輪が開かれる時は別ですが)。
あとは、MLBが欧州への野球普及(というよりマーケティング)にどの程度の意欲を持っているかによるでしょうね。逆に言えば、日本が五輪競技への復活を目指すなら、欧州やアフリカで野球の普及活動に力を入れる必要があるんじゃないかと思います。
春先に紹介した長谷川滋利の本に、WBCで優勝したオフにワールドツアーをすべきだった、日本が世界一であることを世界中にアピールし野球を普及する絶好の機会だった、と書かれていて、なるほどと感心しました。

>今回の予選を観ていても日本球界は監督はじめ首脳陣、プレーヤーの層が本当に厚く、それほど詳しくないものが見てもその陣容や内容が高度で素晴らしい事に気づかされます。

特にバントの技術には相当な差がありました。日本の投手陣は、相手がバントの構えをしても、簡単に前には転がさせませんでしたね。
WBCで韓国の監督が、ベストの9人ならいい勝負ができるけれど、日本は同じレベルのチームをあといくつか作れる、と話していました。今回は日韓ともに欠場者が多かったので、まさにそういう戦いになった気がします。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/12/07 10:54

しばらくエントリがなかったのでご病気かと心配しておりました(笑)。
それが、台湾行であったとは!
とっても羨ましいです(笑)。

さて五輪予選ですが、やつぱりすごい視聴率を取りましたね。韓国戦で23%、台湾戦に至っては40%超え!
「プロが(明日なき)トーナメント戦を戦うことの迫力」が知られてきたんだなぁと思います。

で、プロアマ問題ですが、NPBは当然やる気がないでしょうね。「だって、五輪の野球競技は北京で終わり。その先、そもそも『問題』そのものがなくなるじゃん。」というふうに間違いなく思っておられると思います。それはそうなのですが、そういう「淀んだ」体質そのものが問題なんですけどねぇ。

投稿: 馬場 | 2007/12/07 14:40

>馬場さん
>「プロが(明日なき)トーナメント戦を戦うことの迫力」が知られてきたんだなぁと思います。

視聴率は03年のアテネ予選もかなり良かったはずです。ただ、今回の盛り上がりにはWBC効果が寄与しているだろうとも思います。

>で、プロアマ問題ですが、NPBは当然やる気がないでしょうね。「だって、五輪の野球競技は北京で終わり。その先、そもそも『問題』そのものがなくなるじゃん。」というふうに間違いなく思っておられると思います。それはそうなのですが、そういう「淀んだ」体質そのものが問題なんですけどねぇ。

根拠を示すことなく誰かにネガティブなレッテルを貼り付けた上で、さらにそのレッテルに基づいた非難を加えるというのは、典型的なデマゴーグの手法です。もし無意識になさっているのなら、注意された方がよいかと思います。

そもそもこの問題については、NPBのやる気だけを云々するのは片手落ちです。五輪参加の枠組みを作っている主体はアマ球界なのですから。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/12/08 10:29

>五輪参加の枠組みを作っている主体はアマ球界なのですから。

あっ、そうか。事実誤認でした。たいへん失礼をいたしました。

そうすると「野球界を動かしている人たち」というのは、NPBだけではない、ということなのですね。ただ、その構図はたいへん素人にはわかりにくいです。このへんの「主体が見えにくい」ということ自体が、日本の野球界の問題ではないかと危惧するのですが・・・。

なお、もう一つの「五輪期間中の試合問題」というのは、間違いなくNPBが主体的に取り組まないといけない問題だと思います。鉄さんがご指摘のとおり、この問題についてのNPBの対応は、(少なくとも現在のところ)「やる気がない」と批判されても仕方がないと思われます。

私のコメントを、お詫びして訂正させていただきます。

×「プロアマ問題にNPBがやる気がない」
   ↓
○「五輪期間中の試合問題について、NPBは今のところ真剣に取り組んでいるようには見えない」

投稿: 馬場 | 2007/12/10 11:25

>馬場さん
不躾なレスで失礼しました。

>そうすると「野球界を動かしている人たち」というのは、NPBだけではない、ということなのですね。ただ、その構図はたいへん素人にはわかりにくいです。このへんの「主体が見えにくい」ということ自体が、日本の野球界の問題ではないかと危惧するのですが・・・。

その通りだと思います。それは結局、裏金とか特待生などプロアマ間の齟齬と同根です。
しかし各種報道を見ていても、WBCと五輪の性格の違いをきちんと説明しているものは目に付きませんね。ファンや視聴者には、ほとんど両者の区別がついていないのではないかと思います。スポンサー企業も同じだし。
ただ、よく見るとエントリ中にリンクを貼った日本代表の公式サイトにはWBCのことは触れられていません。あれはNPB単独の事業で、全日本野球会議とは関係ないわけです。

ただ、見る側としては、かつて五輪にアマ選手だけが出ていたのは周知の事実なわけですから、なぜこうなったのかということを、みんな少しは気にしてもいいんじゃないかな、とは思います。

>○「五輪期間中の試合問題について、NPBは今のところ真剣に取り組んでいるようには見えない」

これもおっしゃる通りですね。パの日程がどうなるか、興味深いです。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/12/10 13:28

パの日程、出ていましたが、基本的にセと同じですね・・。
http://www.npb.or.jp/schedule/2008pl_08.html
準決勝・決勝の22、23日は試合がありません。
ただ、前半の「お休みは」パ7~9日の3日間。
いわゆる「球宴明け」のお休みでしたっけ?

投稿: 馬場 | 2007/12/12 13:46

>馬場さん
足並みが揃ってしまいましたね。
オールスター明けには数試合入っていて、その後に7-9日の休みがあります。ここで壮行試合があるのだと思いますよ。壮行試合を国内でやるのだとすると、北京入りは直前ですね。ま、時差も気候もそう大きな違いはないでしょうから、適応にすごく苦労することはないかも知れないけれど、あまりぎりぎりというのはどうかと思います。

投稿: 念仏の鉄 | 2007/12/13 09:26

オリンピックの野球アマに関して宮本選手の発言があるので
http://blog.goo.ne.jp/backnumber19/e/3078d9b9f25c409b8f621c54c86561bb
http://www.denkaisui.com/tubuyaki8/index1052_3.html
http://ballplayers.jp/miyamoto/2007/12/post_80.html

投稿: メディア | 2008/04/02 14:24

>メディアさん
>オリンピックの野球アマに関して宮本選手の発言があるので

ご紹介ありがとうございます。

ただ、上の2つのソースはいずれもサンスポ掲載の宮本手記なので、これからご覧になる皆さんはオリジナルである以下のアドレスをご参照いただくとよいと思います。
http://www.sanspo.com/baseball/japan/08beijing/news/bt2007120407.html

1番目はリンクしてあるだけですが、2番目のサイトの豪快な著作権侵害ぶりにはいささか驚きました。この記事だけでなく、新聞記事を写真も含めて丸々転載してるだけのページが大量にあります。個人ならともかく、企業サイトで今どきこういうところがあるとは。

投稿: 念仏の鉄 | 2008/04/03 09:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50507/17285968

この記事へのトラックバック一覧です: で、野球界は北京五輪をどうするのか。:

« ギャラリー・台中棒球場報告(おまけ)。 | トップページ | 「外国人選手だけFA扱い」の謎。 »