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100万ヒット記念・自選エントリ集(野球篇)

 当blogは3/24の未明に累計100万ヒットを記録しました。blogを開設したのは2004年8月ですが、アクセス解析を始めたのは2005年3月なので、ほぼ丸4年。ずっと熱心に見物してきた野球日本代表が2度目のWBC決勝を戦った日に到達したというのも、ささやかに心温まる暗合となりました。

 バックナンバーの参照にあまり親切でない造りの当blogですが、この機会に何度かにわけて、自分で気に入っていたり、節目となったエントリをご紹介します。昔話に興味のある方はどうぞ。まず野球関連から。

で、誰か大阪ドームに行ったのか?
球団合併問題が紛糾していた時期のエントリ。当時の世論に真っ向から反するアマノジャクな感じが、その後の芸風を規定している気が。blogを開設した途端に前代未聞の選手会ストライキが起こったことで、方向性が決まってしまった気もします。

英智はいつも途方に暮れている。
その後の英智は、ヒーローインタビューで微妙にブレイクしたものの、全体的にはあまり変わらない位置にいるあたりが好ましく思えます。守備のうまい若手が続々加入しているので踏ん張ってほしいところ。

落合博満『プロフェッショナル』ベースボール・マガジン社
書評の体裁をとった落合監督論、という感じです。

滑り込んだ松井。
松井のMLB一年目、レッドソックスとのリーグ優勝決定戦について。結局はあれがメジャーでのピークだった、なんてことにはなってほしくないのですが。

それでもまだ沈黙している人々。
選手会に批判的なエントリが多い当blogの中でも、特に嫌味な文章でした(笑)。裏金騒動における選手会の無力は、この延長上にあるのだと思います。

清原に見る「最後の昭和」。
ジャイアンツ末期の清原について。今読むと、何とも言えない結語ですが。

グールド進化理論が示すイチローの価値。
イチローのシーズン安打記録とグールドの進化論について。書評だか時評だかよくわからなくなってますが、そういうどっちつかずな文章を書くのが好きなようです。

ティノがブロンクスに帰ってくる。
ヤンキースの一塁手、ティノ・マルティネスについての感傷的な文章。彼が好きな方はどうぞ。続きもあります。

「中の人」の値打ち
楽天が、横浜のマスコットの中の人をスカウトした件について。この後、彼の力によって希代の名悪役Mr.カラスコが生まれたわけですから、楽天にとっては大ヒット人事でした。

上原君、頼むからカート・フラッドの名前くらい覚えてくれ。
上原君、果たして覚えてくれたでしょうか(笑)。

イチローは視線に脅えている。
イチローがシーズン安打記録を樹立したオフに文芸春秋に掲載されたインタビューについて。ここ1、2年でずいぶん彼は変わりましたね。第1回WBCでの経験が影響しているのかも知れません。第2回大会はどういう影響を彼に及ぼすか、楽しみです。

長嶋のいない4月、または「昭和33年体制」の終焉。
長嶋茂雄氏が病に倒れた翌年のシーズン開幕に寄せて。今季、日本テレビがジャイアンツ戦をほとんど中継しない、という現状は、まさに「ポスト長嶋期」なのだなと実感します。

ジーターを見ていればわかること。
タイトル通りのジーター評。熱心にヤンキース戦を見ていた頃でした(最近あまり見ていないのは、別に嫌いになったからではなく、地上波しか見られないマンションに引っ越したからですが)。先日のWBC対日本戦での悪送球には驚きました。

日本人がMLBの監督になる日。
今年、「ほぼ日」に掲載されたインタビューを読むと、ご本人、意欲が芽生えてきているようです。

「投げる文化遺産」の彼我。
遂に日本にもナックルボーラーが出現しましたね。舞台は関西独立リーグ、しかも女子。見てみたいものです。

斎藤雅樹が見せたエースの真価。
苦しかった試合を通しての斎藤論。「5点失っても6点目はやらない」というのは私の座右の銘のひとつです。

三角ベースの復権。
アフリカ野球友の会の活動は活発に発展しているようですが、国内小学生の草野球離れは…。

プロ野球に二軍は必要か。
暴論シリーズの代表作(笑)。江本孟紀氏とか豊田泰光氏とか、近いことを言う人も増えてきたようです(どっちが先だかよくわかりませんが)。

早熟の選手・遅咲きの指導者〜仰木彬氏を悼む。
この人こそ、代表チームを率いて世界で戦う姿を見たかった。忘れられない、忘れたくない方です。「35歳から53歳」の間にいる自分を叱咤激励するためにも。(この項、3/28に追加しました)

根本陸夫、最後の傑作。
根本氏については一度書いておきたかったので。存命なら城島の世界一を喜ばれたことでしょう。

「頑固な人」への信頼と懸念。
WBCアジアラウンド終了直後に書いた王監督論。その後発生した誤審への態度が、まさに「頑固な人」の真骨頂でした。

This is the YAKYUU.
第1回WBCの総括。いろいろありましたが面白く意義のある大会でした。

コミッショナーからのエアメール。
ある種の家宝になってます。その後転居したので、案内が送られてきたかどうかはわかりませんが。

「オレの魔球」を、もう一球。
朝日新聞の高校野球県大会の企画記事について。甲子園でもこの調子で報道したら、かなり好感が持てるのですが。

早実の斎藤はなぜ4連投しなければならないのか。
このblogでもっとも多くの人に読まれたエントリでした。今のところ斎藤も田中も大きな故障はないようで同慶の至り。

裏金を受け取るアマチュア野球側には、構造改革は必要ないのだろうか。
高校野球側にもいろんな改革の動きは出てきたようですが、「表に出して制度化」はまだ当分なさそうな感じです。

「756*」。
バリー・ボンズの通算本塁打記録達成に寄せて。結語を書いた時には、まさか彼もお仲間になっていたとは露知らず。ドーピング問題の陰からMLBはなかなか逃れられません。失われたのは10年どころではなさそうです。

禁句。
あまり結果で批判するのは好きじゃないんですが、北京五輪については、この点だけは許し難い思いでした。

代表監督は罰ゲームじゃないんですから。
最終的なセレクトについての感想は、最後の方に書いた通りです。

原辰徳ほどジャイアンツの監督にふさわしい人物などいるはずがない。
最後から2つめの文章は間違っていました。喜ばしいことに。

プロ野球におけるOver35世代の変遷の一例。
ちょっとした発見でした。こういう調査もの、やってみたいことはいろいろあるんですが手間がかかりすぎるのが難。

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コメント

100万ヒット、おめでとうございます☆

私が鉄さんのブログを知ったのは、はっきり覚えていないのですが、
第1回WBCだったと思います。
素晴らしい切り口と文章に魅了され、過去のエントリを遡って読んだ
のを覚えています。あれから3年、見物人の見物人でいたのですが(笑)、
最近になって初めて書き込みさせて頂きました。
ご丁寧なコメントをいただき、とてもうれしかったです。
(ところで鉄さん、100万ヒット達成は「ほぼ丸4年」ではないでしょうか…?)

野球関連で特に印象的なエントリが、"「頑固な人」への信頼と懸念。"
でしたので、エントリ集に選ばれていてこちらまで嬉しくなりました。
また、大きな波紋を広げた"4連投"は、「ある母」さんのコメントも
含めて印象的なエントリでした。

繰り返しになりますが、WBC決勝の日の100万ヒット達成おめでとうございます。
これからも応援しています。

投稿: アリティア | 2009/03/27 02:44

100万ヒット、おめでとうございます。

鉄さんの文章には、いつも勉強されていただいて、私の不勉強なコメントにも丁寧に教えていただけるので、心の中では勝手に「スポーツ見物の師匠」と呼ばせてもらってます。

個人的に一番思い入れが残っているのは、英智にかんするエントリですね、やっぱり。

投稿: southk | 2009/03/27 11:02

100万ヒットおめでとうございます。いつも勉強させて貰ってます。
意見や疑問があったらコメントするのですが、いつも丁寧な返事を頂けるので嬉しいです。見ていると、誰に対しても分け隔てなく、丁寧にコメントされているのがすごいと思います。
鉄さんの文章には、対象への敬意と落ち着きとが感じられます。ともすれば何を言ってもいい、と無規範になりがちなネット世界の中で、とても安らぐ場になっています。
これからも拝見させて頂きます。

投稿: ハーネス | 2009/03/27 14:55

>アリティアさん
ありがとうございます。
長くやってると、書き込みは初めてでもずっと読んでいた、という人が結構おられるので、嬉しくもあり怖くもあり、というところです。

>「ほぼ丸4年」
おっしゃる通り。ありがとうございます(笑)。


>southkさん
ありがとうございます。
私もこのblogを始めてから、いろんな師匠を知ったり出会ったりすることができました。それはインターネットのありがたいところですね。

>ハーネスさん
ありがとうございます。
コメントへのレスの仕方についてはいろんな考え方があるのでしょうが、私は今のところ、blogをやるというのはレスも含めてのことなのだと思っています。それでも初期に比べると、イヤな感じの書き込みは雑に扱うようになってきましたが(笑)。

>ともすれば何を言ってもいい、と無規範になりがちなネット世界の中で、

いやあ、でもネットに書いたものはずっと残りますからね。2ちゃんねるあたりに匿名で書き飛ばした文章はともかく、blogという住所を構えて何年も書いている場合、見苦しい振る舞いをすると延々と残ってしまう怖さというのは感じます。
私は活字媒体で仕事をしていますが、例えば公開から1年後、2年後に人目に触れる可能性は、印刷物よりもネットの方がずっと高いと思いますよ。

投稿: 念仏の鉄 | 2009/03/28 10:33

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