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2013年6月

NPB統一球変更隠蔽に関するツイート集。

これまた「今さら感」ですが、まあ一応継続中の事案ですし。しかし、調査するのに第三者委員会作るほどの大きな組織なのかNPBって。


●6月12日
「飛ぶボールでした」じゃなくて、去年が「飛ばなすぎるボールでした」ということだな。昨年、仕様から外れたボールを使っていたことが、そもそもの問題。そのミスを隠すために、嘘に嘘を重ねた結果がこの騒ぎ。お粗末すぎるNPB。

ボールの仕様の変更自体は、規則の範囲内であれば、公表すればよかっただけのこと。根本的な問題は、そもそも統一球は国際試合に対応するために導入したはずなのに、今年のWBCで選手たちが大会球にすんなり対応できていなかったのでは?という点。ここをしっかり検証しなければ意味がない。

昨年のボールが規定外になってしまったのは、技術的な問題。今年、仕様の変更を隠していたのは、組織の誠実さの問題。どちらがファンに嫌われるかは明白だ。NPBは自ら問題の次元を深刻な方向に導いてしまった。過去に不祥事で泥沼にはまった企業の轍を見事に踏んでいる。外交、下手すぎ。

ただ、野球のボールの品質が記録にどれほど影響するかは、あまり神経質になっても仕方ないのでは。ドーム球場でなければ試合ごとに気象条件が異なるし、外野フェンスまでの距離やフェンスの高さもまちまち。バットの品質だって選手が選べる。MLBのボールの品質はかなりバラツキがあると聞く。

嶋選手会長は労働環境が変わったことをデメリットのように語っていたけれど、野球の成績は相対的なものだから、ボールが飛ぶようになったことで得をする選手もいるわけですね。

統一球の件、選手や球団が文句を言うのはわかるけれども、一部の新聞が「ファンに対する裏切り」と批判しているのがよくわからない。個々の選手にとっては損得があるだろうけれど、野球全体のレベルが変わったわけではないし、見世物としての価値が損なわれたとも思わないのだが。

●6月13日
2010年までは5種類くらいのボールでも普通にプレーしていた選手たちが、統一球になったら飛ぶの飛ばないのと文句を言い出した。つまり、統一球の導入は選手の環境への対応力を弱めている。その上、MLB球やWBC球への適応にも効果がないとなれば、統一球という仕組み自体をやめた方がよい。

コミッショナーは、隠蔽がどうこうというよりも、当初の2年間の試行期間が過ぎても、ろくに功罪を検討せず、統一球を使い続けていることによる混乱に対して、大いに責任を感じて対処してほしい。むしろ、いろんな球が混在している方が、選手の国際試合への対応力は高まるんじゃないの?

@south_zonnbi まあしかし、よく打つ人が加入したからという面もありますしね。西武は統一球1年目の2011年より本塁打が減ってるけど、これは要するに中村がいないから。
※楽天の本塁打が今シーズン急増したことについて

@south_zonnbi もちろん、全体的に本塁打が増えてることは間違いないです。個人的な印象としては今年くらいでちょうどいい。だから、ボールの品質を調整したこと自体は間違ってないと思うんですけどね。MLBは貧打の年が続いた時にストライクゾーンを調整したとも言われてますし。

統一球の件、各球団の見解に温度差があって面白い。コミッショナーの選任方法の問題にまで踏み込んでいるのは楽天だけかな。昨年、再任に2球団が反対したと報じられたが、その一角なのだろう。RTした党首さんのツイートの通り、問題の根幹はコミッショナーを誰がどう決めて何をさせるか。

そう考えると朝日新聞の「加藤やめろ」キャンペーンは奇異に映る。RTした党首さんのツイートのように、問題はコミッショナーを誰がどう決めて何をさせるか。西村編集委員は加藤氏の辞任が「野球ファンの幸せにつながる」とか書いてるけど、留飲が下がるだけで、何かが改善されるわけではない。

@augustoparty ポジショントークとしては、「コミッショナーの選任や動向が一部の球団の意向に沿いすぎていることの弊害」という論調に向かいそうなものなのに、今回は加藤氏への個人攻撃に終始しているのが不思議です。
※朝日新聞の論調について

@augustoparty そんなところかもしれませんね。ドラフト裏金問題を激しくやってた頃は、払う側だけが悪で受け取る側はイノセント、学生野球は一方的に被害者という奇妙な論調でした。今回は、加藤氏が悪いと言ってる限り、ブーメランになる心配はないですね。

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五輪追加競技の3候補に関するツイート集。

 今更ですが、これも記録ということで。

●5月25日
ブラジルでの最後の1競技を決めるIOC理事会が近づいて、どこが残るか的な報道が増えてきたが、率直に言って、レスリングと争うのでは、他の競技は分が悪いと思う。五輪の歴史におけるレスリングの存在感は群を抜いている。理事たちもレスリングを落として「しまった」と思ってるだろうし。

もともと野球は、大抵の都市に競技場がないという大きなハンディキャップを背負っている。五輪のスリム化がテーマの昨今、仮設球場を作ってくれる奇特な都市も少なかろう。今後は、野球が盛んな国で五輪が開催される時に臨時で種目に加われればいい方、という感じじゃなかろうか。

●5月30日

野球・ソフトボールが最終候補に残ったと言われても、嬉しさよりも懸念しか湧いて来ない。ここまでIOCに振り回されたあげくに落とされたら、野球界には何が残るのか。2015年から始めるというIBAFプレミア12を、五輪競技を目指して7回制で試行、みたいなことになるのだろうか。

IBAFにとっての女子野球の位置づけも釈然としない。ワールドカップがあって日本は3連覇しているというのに、五輪競技でソフトボールを野球の女子部門として扱うとなると、仮に採択されても五輪から女子野球は排除される(男子のソフトボールも然り)。それも変な話。

IOCは各競技団体に、五輪の都合に合わせた改革を強要しているが、そもそもIOCにそんな権限があるのか、IOCにこそ改革が必要ではないか、ということはもっと問題視されてよい。そもそもレスリングほどの大きな競技団体から委員が選出されていないこと自体がおかしいだろう。

(以下2件はクリケットに関するaugustpartyさんとのやりとりから)
@augustoparty なるほど。IOC側は関心があるが、競技側にその気がない、ということのようですね。自前でやっていける競技は五輪に頼らなくてもよさそうなものですが、テニスやゴルフの動きを見ていると、やはり何かしらの魅力なりメリットなりがあるのでしょうね。

@augustoparty で、「出ない自由」の話に戻しますが、五輪に深く関わった競技にとっては結局はIOCとのパワーゲーム、というのはご指摘通りだと思います。ただ、彼らが掲げる高邁な理想からして、そんなゲームは見たくない、ということは、観客の立場としては言っておきたい。

3競技が残った要因に関する報道をみていると、いかにIOCの言うことを聞いて組織を変え、競技方式やルールを変えたか、ということばかり。まるでIOCが忠誠心を競わせているかのようで、傍目にあまり気分のよいものではない。しかも、そこまでやらせておいて結局2つは落とすのだから。

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コンフェデレーションズカップ2013に関するツイート集。

●6月5日(冒頭はツイッター上での「ニワカ批判」に関して)

@toronei 控えめに見てもドーハ以来20年の日本のサッカー好きの歴史の上に今の「日本代表サポ」がいるのであって、今のJリーグサポと肌合いが違うのが事実だとしても、それを理由に両者を峻別することに意味があるとは思えません。まして若い衆を蔑視することに何の意義があるのやら。

ブラジル行きを決めて、もう予選仕様の試合をする必要がなくなり、コンフェデで比較的長い活動期間が得られた今こそ、ザッケローニがどんなチームでW杯に臨みたいのかが見えてくるんじゃないかと期待している。新戦力を試すにもよい時期だし、試合後のインタビューでもそれを仄めかしていたような。

昨夜からTL上で「渋谷駅前の代表サポなんざニワカだ」的な言説をめぐっていろんな意見を見かけるが、武藤さんみたいな人にフォローされていると知りながら他人をニワカ呼ばわりする度胸は私にはない。せいぜい広島でアジアカップ優勝した頃からの駆け出し見物人ですから。

まあ、スクランブル交差点的な騒ぎは自分の好みとは違うし、若い頃でも加担はしなかったと思うけど、別に批判しようとは思わない。ああいう人たちの数%でもJリーグを見に来てくれるといいなと思うだけだ。97年のジョホールバルの試合後に中田ヒデが言ってた通り、昔々からの課題なのだから。

@augustoparty 「サポーターかくあるべし」と高い理想を掲げて自分や仲間がそれを目指すのは結構だと思うんですが、他人がそれを共有しないからといって蔑んでいても、あまりいいことはないですね。スポーツファンに限らず、いろんな分野でありそうな現象ではありますが。

今朝のワイドショーで見た、昨夜の埼玉スタジアム外でのレポート風景。後半45分ごろに駅に向かっていたカップル。レポーター「なぜ帰るの?」男「負けるとこ見たくないから」レ「でも追いつきましたよ」男「え…」女「やったー!!!」ここで喜べる女子すげー。いろんな意味でかなわないと思った。

<カタール経由でブラジルに乗り込んだとすれば時差調整も終わらないし、猛暑のカタールでのトレーニングの疲れを取ることもできない。カタールにはサブ組を送り込んで、主力組はオーストラリア戦の後、直接ブラジルに入るべきだろう>と後藤健生氏。 http://www.jsports.co.jp/press/article/2013052707350402.html…

この説でいけば、カタール戦は新戦力のテスト、ブラジル戦に現状のベストメンバーで臨み、イタリア戦から融合をはかる、という線が考えられる。さてどうなることやら。メンバー発表が楽しみだ。 @higeito

※「カタール戦」は「カタールでのイラク戦」の誤り。toronei氏ご指摘の通り。

とか言ってたら、まったくこれまで通りのメンバーだった…。佐藤寿人と豊田くらいは呼んで欲しかったが。/イラク戦&コンフェデ杯メンバー決定、駒野ら3選手が外れる(ゲキサカ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130605-1119843-gekisaka-socc…


●6月16日(ブラジル戦に0-3で敗退後)

数十センチの間合いの差が、ブラジル相手だと致命傷になってしまうということをまざまざと思い知らされたコンフェデ初戦。ブラジルの守備も強かった。ボール扱いの巧さが他国とやる時の日本の長所だけど、そこで上回る相手とどう闘うかが問題。メキシコ戦でひとつの答えを出してほしい。

あと、全体に動きが重く見えたのは、カタールからブラジルと短期間に長距離移動を繰り返した影響がなかったか。試合序盤の日本選手は、ブラジルと比べると異様なほど汗をかいていた。ユニホームの材質のせいもあるかも知れないけど、コンディション万全だったのかなという疑念は残る。

●6月20日(イタリア戦3-4で敗退直後)

あー悔しい。悔しすぎる。残り1年、最大の課題は守備の立て直しだなあ。攻撃陣は欧州に渡って順調に「個」を強化しているのを実感できたが、守備陣は唯一のプレミアDFがアレでは…。

先制点を取っても当たり前のような表情だった選手たち、イタリアが本気でボールを奪いにきてもボールを回していなしていた前半。成長を実感できる場面はたくさんあった。それだけに、勝利という結果を掴みたかった。残念な、本当に残念な敗戦。

サッカー専門誌でもブラジル相手の敗戦の後で「世界との差」みたいな表現をしてたけど、そろそろこういうざっくりした考え方は卒業しませんか。ブラジルともイタリアとも差はあるけれど、それぞれの差のありようは違う。「世界」じゃなくて個々の国との個別具体的な差を埋める段階に来たんじゃないか。

こっちが成長して、近づいたかと思ったら、さらにそれを上回る切り札が出て来る。絶望的な気分になりそうだが、こちらが相手を追いつめるだけの力をつけたから、それを引き出せたのだ、とも言える。そうやってひとつひとつ近づいて行くしかないのだろう。成長曲線は逓減するものだ。

あれ、試合後の選手インタビュー、全然見てないんですか? あんなに悔しそうな彼らの表情を私は見たことがないんですが。別の試合を見てたのかな、セルジオさんとは。 @sergio_echigo 監督も選手も満足感でいっぱいだろうね。

何も進歩していないのは、代表チームやファンやメディアではなく、20年くらい同じことを言い続けて恥じる様子もない一部のライターや評論家だと思う。あ、あと、そういう人たちを起用しつづけてる一部メディアもね。

それにしてもNHKはなぜ中田英寿をあんなにありがたがるのだろう?私の感覚では、彼とサッカー界との距離は、野球でいえば板東英二か新庄剛志くらい遠いのだが。

質の高いサッカー中継を見たいから、民放地上波と中継が重なった時にはBS1を選ぶのですが、あのイタリア語同時通訳と中田英寿さんのゲスト出演が続くのなら、メキシコ戦はフジテレビで見ることにします。#NHK_soccer

@hamagodzilla @sergio_echigo PKで先制した時の喜ばなさ加減も、一昔前には考えられないものでした。正直、選手たちは20年前からの成長を喜んでる私なんぞよりも、はるかに先にいて、もっと先を見ているのだと思います。

一度身に付けたら20年くらい通用する美味しい手法です。毎週スタジアムに通う必要もありません。 @augustoparty 俺も売文家として大成するためには、こういう試合の後に監督、選手を叱責できる上から目線メンタリティを磨かねばならん。

ブラジルの観客が日本とイタリアの試合であれだけ湧いていたことにも感慨を覚えた。現地観戦の方たちのツイートを見てると日本が応援されてたようだし。もちろんグループリーグの推移からしてイタリアを叩きたい利害関係もあっただろうけど、今日の日本代表のプレーにも喜んでいたようだ。

@turipfete カズが留学した頃のブラジルでは「ジャポネーゼ」といえば「サッカーが下手な奴」の代名詞だったそうですから、そこから25年かそこらでここまで来たのか、という感慨はありますね。

それにしてもDF。攻撃陣では「柿谷を呼べ」とか「寿人を呼べ」とか「豊田を呼べ」とか、いろんな代案が頭に浮かぶのだが、守備ではせいぜい「米本を呼べ」くらいしか思いつかない。ワールドクラスの人材がいない中で、どう整備するか。守備の国から来た監督の真価が問われる分野ではある。

@May375 欧州での過去の実績は今の代表のレベルでは普通だし、解説の内容が卓越しているわけでもない。マーケティング的にも賞味期限は過ぎた感があるし(そもそもNHKのBSでマーケティングを意識してどうする)。単なるゲスト解説ならともかく、別格扱いするのは不思議です。

@hamagodzilla 我々にとっての到達点が、彼らにとっては出発点ということなのでしょうね。もちろん、その積み重ねによって日本サッカーは右肩上がりに進んできたわけで、裾野の方から目撃してこられた幸福を、今日のような試合を見ると実感します。

卒業といえば、「惜敗」とか「善戦」という表現や概念も、そろそろ卒業すべきなのだろう(新聞やテレビは今朝の試合に対しても使っているけれど)。ブラジルやスペインの代表には、誰もそんな言葉は使わない。もちろん、選手たちが一足先に卒業していることは今朝のインタビューに見た通り。

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